次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

積極的な情報発信のススメ  ~小さな負担が大きな負担を軽減する~

積極的な情報発信のススメ ~小さな負担が大きな負担を軽減する~ 「学校の経営資源はヒト、モノ、カネである。」と言われてきました。管理職にはそれらをどのように有効に管理運営するのかが問われてきました。最近の学校経営に関する資料では、その3つに…

忘れられない光景 ~かけがえのない命の大切さ~

未曾有の被害をもたらした東日本大震災発生から、11年目を迎えました。あの時、皆さんはどこで何をしていたでしょうか。被災地の様子から何を感じたでしょうか。 震災から2年目、南三陸町や石巻市、気仙沼市などを訪れる機会がありました。「語り部」の案内…

明暗を分けたもの ~東日本大震災から見えてきたもの~

明暗を分けたもの ~東日本大震災から見えてきたもの~ 〇以前、(旧)大川小学校を訪れる機会がありました。震災でお子さんを亡くされた父親に案 内してもらいながら話を聞いてきました。翌日、南三陸町の語り部からは戸倉小学校の話を聞くことができました…

教育の役割 ~戦争のない世界を目指して~

世界の歴史に、悲しいページがまた新たに加わってしまいました。悲しく悔しく残念でなりません。私たちは歴史から沢山のことを学び、よりよく生きる叡智を身につけてきたはずです。そして、教育を通して子どもたちにも正しい判断ができる大人になるよう教え…

凡事徹底 ~あたりまえ10か条~

凡事徹底 ~あたりまえ10か条~ ①「思いやり 人の気持ちを考える」のがあたりまえ ②「あいさつは 自ら先にする」のがあたりまえ ③「授業は 真剣に受ける」のがあたりまえ ④「自分も人も公共物も 大切にする」のがあたりまえ ⑤「人の話は 目と耳と心で聴く…

ピンクシャツデー

【ピンクシャツデー】 皆さんは「ピンクシャツデー」をご存知ですか? カナダから始まった「いじめ」に反対する運動です。日本での認知はまだまだこれからのようですが、少しずつ広がりを見せています。 日本ピンクシャツデー公式HPには次のような説明があ…

生き方を考える(人生の通過点③) ~進路指導・キャリア教育の大切さ~

生き方を考える(人生の通過点③) ~進路指導・キャリア教育の大切さ~ 進路本番の時期を迎えました。先日、たまたま街中で出会った顔見知りの中学3年生から「今日は私立高校の発表に行ってきました。合格していました」と報告され、とても嬉しい気持ちにな…

人生の目的と目標(人生の通過点②)

子どもたちや保護者によくしてきた話です。 サッカー女子日本代表のなでしこジャパンが、2011年のワールドカップで金メダル(世界一)を獲得した時、取材に対して「ワールドカップの優勝は単に通過点(目標)で、真の目的は日本の女子サッカーをメジャーなス…

人生の通過点

人生の通過点 進路指導が本格化するにあたり、生徒たちに将来の夢や希望について問うことを大切にしています。10代半ばの生徒たちにとって、自分の将来を考えることは容易(たやす)いことではないことは承知しています。例え考えることができたとしても、将来…

トラブルに強い学校になろう②

トラブル対応は学校づくりの根幹 ~問われる学校の総合力~ トラブルに強い学校とは、トラブルが起きたときの対応力(解決に向け組織的に取り組んでいく力など)が高いというだけではありません。日頃から教職員全体がトラブルに対してアンテナを高くもち、…

トラブルに強い学校になろう①

トラブルに強い学校になろう① 増え続ける厳しい保護者対応 学校は、子どもたちを教え育てる場所です。しかし、日々増え続ける仕事とともに、保護者への対応に追われることがとても多くなってきています。保護者との対応の中でも、厳しく(感情的に)様々な要…

持続可能は働き方を!

持続可能は働き方を! 〇学校現場では、「ふと気づくと、日中一回もトイレに行かなかった」「電話しなければならないのに忘れてしまった」「空きの時間は生徒指導のために今日もつぶれてしまった」「授業準備と学級通信は、休日や家での仕事」「子どものノー…

校長の自戒(4)

校長の自戒(4) ⑥「挑戦して失敗するのか、挑戦することに失敗するのか」 ワクワクドキドキする挑戦を大事にする。挑戦しようとする人を皆で応援・支援する文化を尊重する。全員で達成の喜びを分かち合い、成果を共有していくことのできる教職員集団を目指…

校長の自戒(3)

校長の自戒(3) ⑤「和して同ぜず」(「和」は大切にするが仲良しこよしにはならない・異なる意見も大切にする) 教職員の中には、常に反対する人やうるさく意見を言う人がいるもの。自分の思い通りの学校経営を目指すために、自分の意見に逆らわず賛同する…

校長の自戒(2)

④「人を残す」のが校長の一番の仕事 「名誉を残そうとするのは下。仕事を残そうとするのは中。人を残すのが上。」 校長に着任すると、在任中に自分の力で成果(手柄)をあげたいという要求が起きてくる。これは自然なことであり学校を向上させていく力にもな…

校長の自戒(1)

校長の自戒(1) ①「上がりの校長」にならない。 (校長になることが「上がり」=ゴールという校長) 校長になることは、新たなチャレンジのスタートです。校長になること自体を目的(ゴール)と捉えてしまうと、「事なかれ」の姿勢に陥る危険性があります…

人は二度生まれる ~未来を創る、こどもたち。未来を育てる、私たち~

人は二度生まれる ~未来を創る、こどもたち。未来を育てる、私たち~ いつまでも「子ども」だと思っていた生徒達が、いつのまにか大人びた面を見せるようになります。「自分のことを大人だと思いますか、子どもだと思いますか?」と聞かれたら、どのように…

レンガ職人の話

レンガ職人の話 子どもたちに対して繰り返ししてきた話があります。それは、イソップの「レンガ職人」の話です。次のような内容です。 ある旅人が道を歩いていると、同じ作業をしている3人の職人に出会いました。旅人は3人に同じ質問をしてみました。「あ…

教師の存在

教師の存在 ○子どもにとって、「最大の教育環境は教師である」と言われます。・優しさや温かさを持った先生の下では、子どもたちも優しさや温かさを大切にするものです。・分け隔てをすることなく一人一人を大切にすることのできる先生の下では、子どもたち…

危機を救い向上していく厚みのある組織 ~重なり合う人間関係づくりを大切に~

◆ある出来事 県公立高校入試前々日の土曜日「子どもが受験票をなくした。どうしたらよいか」という保護者からの電話が学校に入りました。部活動指導に来ていて、たまたまこのような電話を受けたとき、皆さんならどのような対応をしますか? 「担任に連絡する…

危機を救い向上していく厚みのある組織 ~重なり合う人間関係づくりを大切に~

◆ある出来事 県公立高校入試前々日の土曜日「子どもが受験票をなくした。どうしたらよいか」という保護者からの電話が学校に入りました。部活動指導に来ていて、たまたまこのような電話を受けたとき、皆さんならどのような対応をしますか? 「担任に連絡する…

安定して向上していく学校づくりを目指して(成功循環モデル)

(1)守りから攻めの学校運営 苦情が多い、トラブルが続けて起こる、心を病む教職員が次々に出てしまう…そんな危機的な状況にしたくない。穏やかな心で本来の教育活動に日々力を尽くすことができるようにしたいものだ。これは学校教育に関わる者全ての共通…

「生徒指導は面倒臭くて時間がかかるもの」①

「父ちゃんの愛情弁当」より *弁当持参が当たり前だった頃の大阪。毎日昼休みに息子のお弁当を届けにくる父子家庭のお父さんの話。短縮授業になったことを知らなかった父親が、職員室に怒鳴り込んでくる…。 《Cのお父さんは、毎日昼休みに、校門までCに弁当…

子どもの心に火をともす

子どもの心に火をともす 『平凡な教師はただ話すだけ 良い教師は説明する 優れた教師はやって見せる 偉大な教師は子どもの心に火をともす』 ○イギリスの教育学者ウイリアム・アーサー・ワードの言葉です。「火」を「灯」とする訳もあります。「灯」とは「明…

子育てについて

子育てについて 一歳ほどになり、ようやく歩けるようになった子どもが転んだとき、あなたらならどうしますか? 抱きかかえて立たせる行為は、大人としての当然の優しさです。一方、自分で立ち上がるのを見守るという優しさもあります。転ぶ度に大人が立ち上…

今日的な生徒指導について(2)

今日的な生徒指導について(2) ○「生徒指導」と言うと、問題行動や不適切な言動をした児童生徒に対する指導と受け止められてきた傾向があります。このような何かが起きてから対応する生徒指導は「対処療法的な生徒指導」や「消極的な生徒指導」と言われま…

今日的な生徒指導について(1)

今日的な生徒指導について(1) ○どこの学校でも例外なく、日々発生する子ども同士の様々なトラブルや保護者からの多様な要望(苦情)に対する対応に、程度の差はあれ少なからず追われているのではないでしょうか。 ○例え子どもたち同士のトラブルだったと…

教師は授業で勝負する~よりよい授業づくりのために~

「教師は授業で勝負する」という言葉があります。教師としての力量を高め、子ども達をはじめ、同僚や保護者などからも信頼される存在となっていく上で、「授業力」を向上させていくことが重要な「柱」となります。 教師として様々な経験を積みながら、守備範…

向上する学級(学校)と荒れる学級(学校)

「学び続ける者のみ、教える資格がある」と言われます。教師になることは、ゴールではなくスタートです。管理職も一緒。管理職になることはゴールではありません。どちらも人を教え育てる者として、成長を求め歩み続けていくことが求められます。 【向上する…

柔道を通して学んだこと(3)

柔道を通して学んだこと(3) 学級経営、学年経営、学校経営…どの職場においても、またどのような立場にあっても、常に柔道で学んできたことが自分を支え、進むべき方向を示してくれました。管理職として目指したのも、柔道で学んだことを学校づくりに生か…