ことば
世界の歴史に、悲しいページがまた新たに加わってしまいました。悲しく悔しく残念でなりません。私たちは歴史から沢山のことを学び、よりよく生きる叡智を身につけてきたはずです。そして、教育を通して子どもたちにも正しい判断ができる大人になるよう教え…
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』には沢山の勇気と力をもらってきました。出会って、人生を変えた本とも言えます。 「世に生を得るは事を成すにあり」 第3巻に出てくるこの言葉は、【人は誰もみな必要な存在であり、何か事を成し遂げるために生まれてきている。…
多くの子どもと接していると、よい子に頼った指導をしてしまいがちです。結果、教師の求める指導に子どもが合わせるようになってしまう危険性があります。そのような価値観が広がると、教師の言うことを聞く子どもがよい子だとなってします。 教師の本来の仕…
ゆでがえる現象 平和な状態に長くいると、危機に気づかず、気づいたときには大変な状況になっているたとえとして使われる言葉です。平和な学校が突然荒れる。その背景に「ゆでがえる現象」が考えられるケースが沢山あります。今が平和なら、今やっていること…
”こころづかい”と”思いやり” 「こころ」はだれにも見えないけれど 「こころづかい」は見える 「思い」は見えないけれど 「思いやり」はだれにでも見える 埼玉の詩人、宮澤章二氏の詩(『行為の意味』)の一部です。思いやりの気持ちを持っていても、なかなか…
今回の学習指導要領改訂の柱の一つが『社会に開かれた教育課程』です。中教審答申では、以下の三点が重要になると説明しています。 ①社会や世界の状況を幅広く視野に入れ、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を持ち、教育課程を介してそ…
明治時代から今日まで約140年間、日本での成年年齢は20歳と民法で定められてきました。この民法が改正され、2022年4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に変わります。現在の小中学生については、18歳になったとき「成人」となるわけです。 「18歳成人」にと…
弱気な子ども かつて検定試験を受けるべきかどうか迷っている子どもがいました。その子は「落ちたら恥ずかしい」と言っていました。 そこで、こんな助言をしました。「挑戦して不合格になっても、挑戦しなくても、合格しないことは一緒。でも、挑戦すれば、…
「ありがとう」は魔法のことば バスを降りるときに、運転手さんに「ありがとうございました」と言って降りていく人が増えたように感じます。先日も、仕事帰りのバスで、周囲をはばかることなく騒いでいた小学生グループが、「ありがとうございました!」と言…
かつて先輩に言われました 「頼まれた事は、試されている事」だと思って頑張って取り組むように。 頼まれた仕事を嫌々やっていたらどうでしょう。その姿を見たらどう思われるでしょうか。どうせ人の仕事だからと「やればいいのだろう」という気持ちで仕事を…
先輩から教えられた言葉です。 「雑用というが、仕事に雑な用などない。小さなことこそ大切な用である」 〇徳川家康にこんな逸話があります。 天下を取った後の家康、小用を済ませ手を洗い、いざ懐紙で手を拭こうとしたところ、風が吹いて懐紙が飛んでしまっ…
『ザ・プリンシパル』(マイケル・フラン)より 「子どもを一番伸ばしている教師は、教え方が上手く、かつ自分の実践をさらに向上させ、他の教師から学べることはさらに学ぼうとして、同僚たちと共同している教師たち」 若手を大切に伸ばそうとしている学校…
『私たち大人が育てているのは、目の前にいる子どもであると同時にその未来を育てている。』 先輩教師の教えです。 一人一人の児童生徒は大切な存在であり、素晴らし力を持っています。そんな未来を担う若者の健全な育成に全力で取り組んでいくことが、私た…