次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

人材育成・教員養成

校長の自戒(4)

校長の自戒(4) ⑥「挑戦して失敗するのか、挑戦することに失敗するのか」 ワクワクドキドキする挑戦を大事にする。挑戦しようとする人を皆で応援・支援する文化を尊重する。全員で達成の喜びを分かち合い、成果を共有していくことのできる教職員集団を目指…

校長の自戒(3)

校長の自戒(3) ⑤「和して同ぜず」(「和」は大切にするが仲良しこよしにはならない・異なる意見も大切にする) 教職員の中には、常に反対する人やうるさく意見を言う人がいるもの。自分の思い通りの学校経営を目指すために、自分の意見に逆らわず賛同する…

校長の自戒(2)

④「人を残す」のが校長の一番の仕事 「名誉を残そうとするのは下。仕事を残そうとするのは中。人を残すのが上。」 校長に着任すると、在任中に自分の力で成果(手柄)をあげたいという要求が起きてくる。これは自然なことであり学校を向上させていく力にもな…

校長の自戒(1)

校長の自戒(1) ①「上がりの校長」にならない。 (校長になることが「上がり」=ゴールという校長) 校長になることは、新たなチャレンジのスタートです。校長になること自体を目的(ゴール)と捉えてしまうと、「事なかれ」の姿勢に陥る危険性があります…

人は二度生まれる ~未来を創る、こどもたち。未来を育てる、私たち~

人は二度生まれる ~未来を創る、こどもたち。未来を育てる、私たち~ いつまでも「子ども」だと思っていた生徒達が、いつのまにか大人びた面を見せるようになります。「自分のことを大人だと思いますか、子どもだと思いますか?」と聞かれたら、どのように…

レンガ職人の話

レンガ職人の話 子どもたちに対して繰り返ししてきた話があります。それは、イソップの「レンガ職人」の話です。次のような内容です。 ある旅人が道を歩いていると、同じ作業をしている3人の職人に出会いました。旅人は3人に同じ質問をしてみました。「あ…

教師の存在

教師の存在 ○子どもにとって、「最大の教育環境は教師である」と言われます。・優しさや温かさを持った先生の下では、子どもたちも優しさや温かさを大切にするものです。・分け隔てをすることなく一人一人を大切にすることのできる先生の下では、子どもたち…

安定して向上していく学校づくりを目指して(成功循環モデル)

(1)守りから攻めの学校運営 苦情が多い、トラブルが続けて起こる、心を病む教職員が次々に出てしまう…そんな危機的な状況にしたくない。穏やかな心で本来の教育活動に日々力を尽くすことができるようにしたいものだ。これは学校教育に関わる者全ての共通…

子どもの心に火をともす

子どもの心に火をともす 『平凡な教師はただ話すだけ 良い教師は説明する 優れた教師はやって見せる 偉大な教師は子どもの心に火をともす』 ○イギリスの教育学者ウイリアム・アーサー・ワードの言葉です。「火」を「灯」とする訳もあります。「灯」とは「明…

向上する学級(学校)と荒れる学級(学校)

「学び続ける者のみ、教える資格がある」と言われます。教師になることは、ゴールではなくスタートです。管理職も一緒。管理職になることはゴールではありません。どちらも人を教え育てる者として、成長を求め歩み続けていくことが求められます。 【向上する…

柔道を通して学んだこと(3)

柔道を通して学んだこと(3) 学級経営、学年経営、学校経営…どの職場においても、またどのような立場にあっても、常に柔道で学んできたことが自分を支え、進むべき方向を示してくれました。管理職として目指したのも、柔道で学んだことを学校づくりに生か…

柔道を通して学んだこと(2)

勝利して素晴らしい結果を残すことより、悔しい思いや辛い思いをすることの方が多いものです。何度挫折しても立ち上がり、前に進み続けることに価値があります。強さも、弱さを受け入れてこそ、本当の強さを身につけられます。柔道を通して学んだことは、人…

柔道を通して学んだこと(1)

柔道を通して学んだこと(1) 柔道と出会ってから50年近く経ちます。沢山のことを柔道から、そして出会った生徒たちから学んできました。柔道の「道」は人生(人としての成長)です。生徒に求めることは自分も率先してできるように努めること。生徒の成長と…

「心を育てる」ということについて

教育とは「教えること」+「育てること」です。子どもの成長を考える時、「心を育てる」ことについても、着目していくことが必要です。 勉強やスポーツとともに、それを生かすことのできる心を身につけていくことで、未来を担う存在として逞しく育っていくの…

「やる気」について(2)

かつて心理学者たちが「やる気」に関する実験をしたそうです。それは、問題を解けた人に報酬を与える約束をするというものです。 実験の結果、報酬を与えることによって問題を解決する能力は向上するどころか、むしろ低下してしまうという結果になりました。…

【生徒指導・健全育成】伸びる教師、残念な教師

◆子どもたちはアドバルーンを上げている 新しい学級がスタートすると、しばらくの間は静かな日々が続きます。子どもたちみんながよい子に見えます。比較的指示にも素直に聞き動きます。この子たちとなら、このクラスなら良い一年間になるという教員の期待も…

【人材育成・教員養成】人を幸せにする学校~決して繰り返してはいけない事~

(1)決して繰り返してはいけない これは、西東京市の新任女性教諭:YKさん(当時24歳)が、母親に送った携帯メールの文章です。 「毎日夜まで保護者から電話とか入ってきたり、連絡帳でほんの些細なことで苦情を受けたり…」「泣きそうになる毎日だけど……

【人材育成・教員養成】子どもと接する上で大切にしたいこと

思いを語る 教育は、子どもの心に火をつける行為です。教師の心に火(熱い思い)が無ければ、子どもの心に火はつきません。例えば運動会・体育祭や部活動では、勝利すること(結果)より、勝利しようと努力する心(過程)を育てることが大切。 行事などでは…

【ことば】「世に生を得るは事を成すにあり」

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』には沢山の勇気と力をもらってきました。出会って、人生を変えた本とも言えます。 「世に生を得るは事を成すにあり」 第3巻に出てくるこの言葉は、【人は誰もみな必要な存在であり、何か事を成し遂げるために生まれてきている。…

【人材育成・教員養成】保護者とのつき合いが「上手」な先生と「苦手」な先生

そもそも「敵」と考えていないか 保護者からのクレームが入ると、端から敵対的な感情をもつことがあります。自分の行為(指導したことなど)を批判されたとしたら、気分を害することは当たり前と言えるかもしれません。正しく理解されなかったという悔しい思…

【人材育成・教員養成】孤立させない・一人で抱えこまない

よりより学校づくりは、よりよい人間関係から 一人で苦しむ先生がいます。心を病み職場を去って行く仲間も多いです。困難の多い学校現場だからこそ、仕事が多忙を極める現状だからこそ、職場の人間関係は円滑で、心温まるものであってほしい。優しく心温まる…

【人材育成・教師養成】日向の顔と日陰の顔~いつも心に春風を!~

ご挨拶 100記事達成! 6月から始めたこのブログも、当初の目標である100記事アップを達成しました。日々閲覧いただいたみなさんに感謝です。これから暫く充電期間に入ります。引き続きFacebookやTwitterの方もよろしくお願いします。 日向の顔と日陰…

【組織・マネジメント】認め合い高めあえる職場づくりを共に

ストレスの少ない学校 「ストレスチェック研修会」において、ストレスの少ない職場に共通しているは、「参加型の職場環境改善の取り組みが進んでいる点である」と講師の方が言っていました。参加型の職場環境とは、①職場のコミュニケーションが活性化してい…

【組織・マネジメント】学校におけるリーダー・組織について

リーダーについて述べるのは、管理職だけでなく、学年主任や分掌主任、学級担任や部活動顧問などに取り組むにあたって、世に出ているリーダー論や組織論が大変参考になると考えるからです。当然、これから学校経営や運営を担うミドルリーダーだけでなく、若…

【人材育成・教員養成】言語環境を整える~社会で通用する児童生徒の育成のために~

言語環境を整える ~社会で通用する児童生徒の育成のために~ 「優しい人に囲まれて育つと、優しい人になる。」と言われます。(その逆も真なり)乱暴なことばの中で育つと、ことばだけでなく行動や考え方まで乱暴になります。 人は、環境動物と言われるほど…

【危機管理】苦情で炎上する学校、苦情を「力」に変える学校

クレーマーがリピーターに変わる確率 「ジョン・グッドマンの法則」というクレームの数値を表しているものがあります。この法則によると、クレームを迅速に対応して顧客に満足してもらった場合、リピーター率は82%にも上るそうです。 一方、クレーム対応…

【人材育成・教員養成】人を育てる場所

教師としての仕事をしていると、大人であること、教師であることの「力」を使って、児童生徒に対して自分の言うことを聞かせようとする危うさを感じることがあります。ともすると、そういった言うことを聞く児童生徒を「いい子」としてしまうおそれもありま…

【学力向上】よりよい授業づくりへの挑戦④

「学び続ける教師こそ教える資格がある」…何を学ぶのか? 「学び続ける教師こそ教える資格がある」という言葉があります。教えるという営みには、同時に教師自らが「学ぶ」という行為が重要なのです。では、何を学ぶのか?良い授業づくりには、教材研究が大…

【人材育成・教員養成】教師の話し方

かつて「教師は、話をすることが中心の仕事なのに注意を払っている人が少ない」「素人レベル」と言われたことがあります。 何を話すかについての関心は高いのに比べ、どのように話すのかについて、学ぶ機会もないまま子どもたちの前に立ち、日々授業をしてい…

【生徒指導・健全育成】子どもを保護者とともに健全に育てる

思いが伝わらない… 子どもとコミュニケーションのチャンネルを合わせないと、大人が正しいことを言っても伝わらない。特に、小学校高学年から中学生は、コミュニケーションのズレが大人との間に起こりやすいので難しい。 一生懸命指導しても、伝わっていない…