次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【本の紹介】「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

いわゆる「もしドラ」と言われて、映画化もされた本です。ドラッカーの『マネジメント』の基本的な考え方を理解することができます。

高校野球の女子マネージャーが、マネジメント理論を駆使して、自らも成長し、周囲とも協力しながらチームを立て直していくストーリーです。

 

人のマネジメントととは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほど弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であり、脅威である。
しかし人は、これらのことゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。

人は最大の資産である。

成長には準備が必要である。いつ機会が訪れるかは予測できない。準備しておかなければならない。準備ができあがっていなければ、機会は去り、他所へ行く。

 

学校にしても、学級にしても、単なる人の集まりから、組織としての向上を目指すとき、単なる管理ではなく、マネジメントしていくという発想が重要になります。

世の中の力があると思われている(思っている)先生の中には、管理力の強さ=人間的な圧力で周囲の先生方や子どもたちを支配的に動かす力をもって、「力がある」と思っている先生がいます。

変化の激しいこれからの時代を生き抜いていく子どもたちを育成していくためには、一人一人の能力やモチベーションをいかに高め、組織としてのベクトルを合わせていくが重要になります。

本当に力のある先生とは、構成メンバー一人一人の持ち味を生かし、最大限の能力を引き出すことのできる先生です。

怖い先生の言うことを聞くという表面的なよい子を育てるのではなく、主体的に生きるたくましい子どもたちを育てていくことが、教育ではとても大切なのです。