次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【組織・マネジメント】目指せ!全員活躍チーム(全員経営)

○かつて会社更生法の適用を申請するところまで倒産しかけたJALをV字回復させた稲盛和夫氏は、松下幸之助の「衆知による全員経営」と同じような経営理念をもっていました。中でも、

素晴らしい人生を送るために 

素晴らしいJALとなるために 

という二つを一体的に捉えることが、社員が働く上で大切だという考えを持っていました。

学校も
①児童生徒が通って良かったと思える学校
②保護者や地域の皆さんが子どもを通わせて良かったと思える学校
③教職員が働けて良かったと思える学校
を目標とすることが大切です。

その学校で働くこと自体にやりがいをもてるような職場を目指したいと願うこと、だからこそ、その土台となる人間関係を重視することこそ大切です。

「仕事は大変だけど、この職場ならみんなとともにやっていけそうだ。」そんな職場こそ全員経営の基本です。学年セクトや学級王国、自分の仲間さえよければという発想では、対立こそ生まれても、協働は難しいものです。

『信頼される学校組織の特徴』(千葉大:天笠茂教授)の中に以下のような文章がありました。

 学校の存立にあたって、保護者をはじめ地域の人々から、さらには広く社会から信頼を得る必要がある。それらの信頼こそ、学校の存立の基盤となるものである。

 信頼される学校組織が備える要件について、第一に、協働しようとする意志をあげておきたい。教職員それぞれの協働する意思が学校組織を成り立たせるのであって、そのレベルの高さが学校組織の信頼性を高めることになる。

 組織の三要素(協働意志、共通目標、コミュニケーション)が備わることによって組織は誕生し、これらが欠けることによって組織は崩壊し消滅するのである。…組織は、もともと組織として存在しているのではなく、協働する意思の存在を通して生み出されるものということになる。

初任者、若手、中堅、ベテラン、管理職、校務員さんや非常勤の職員など、働く全ての人が認め合い、高め合いながら活躍できる「全員活躍チーム」こそ、最強の学校であり、児童生徒に対しても全員の活躍を目指せる学校なのではないでしょうか。

さらに、全員が活躍できる学校では、各学級内の児童生徒も同様の現象が期待できるとです。学級づくりにおいても、全員活躍チームの発想はとても重要なのです。

 

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