次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

人生の通過点

人生の通過点

 進路指導が本格化するにあたり、生徒たちに将来の夢や希望について問うことを大切にしています。10代半ばの生徒たちにとって、自分の将来を考えることは容易(たやす)いことではないことは承知しています。例え考えることができたとしても、将来その通りの生き方をしている(職業についているなど)ということは決して多くないでしょう。しかし、具体的に進路を考えていくときに、将来、どのような人生を送りたいのか、それは何のためなのかなど、将来の人生について考えを巡らす機会をもつことは、とても大切なことだと思っています。

 高校受験では、多くの生徒が人生で初めて「選ばれる」立場になります。残念ながら毎年何人かの生徒は、第一志望が叶わず第二志望や第三志望に進むことになります。当然、周囲の大人も、できるだけそのような思いをさせないように、慎重かつ丁寧に進めていきます。しかし、世の中には、どんなに願っても叶わないことがあるのだということを知ることも、進路決定の厳しさだと言えます。涙する姿や悲しみに耐える姿を見るたびに、その経験を糧に強く逞しく頑張っていってほしいと祈るような気持ちになります。

 入試の結果が出る前に、生徒たちに伝えてきたことがあります。それは、例え第一志望が叶わなかったからといって、その人の人生が失敗だったとか、そこで終わりだということには決してならないということです。高校進学は、一つの目標であり、人生の通過点にしかすぎません。当初思ったのとは違う道をたどることになったとしても、将来、充実した人生を過ごすことができるかどうかが重要です。生きていくことは、長い道のりを歩んでいくことです。年齢を重ねて自分の人生を振り返った時に、辛かったこともあったけれど、「あの時の経験のお陰で今の自分がある」と胸を張って言えるような生き方をしてほしいと願っています。

 

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