次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【教育】教師になるということ

教師になるということ

あなたはなぜ先生になる道を選んだのですか?

「子どもが好きだから」「親の願い」「得意・好きな面(教科・スポーツ)を生かしたい」…色々な思いがあると思います。

 

「学校は未来を切り開ける場所」(H28年6月・朝日新聞より)

 カンボジアにボランティアに行った時のことだ。日本語学校の生徒に、なぜ日本語を勉強するのか聞くと、「お父さんが犬にかまれ、病院に行くお金がなくて狂犬病で死んでしまった。これからは僕がお父さんの代わりに家族を支えなきゃいけないんだ」と話してくれた。
 言葉を失った。何もできない自分が歯がゆかった。だが彼らは、それぞれ事情を抱えながらも笑顔だった。家族のため、未来のために勉強したいという熱い思いを誰もが持っていた。
 学校とは何か。この問いを考える時、カンボジアの彼らを思う。学校は子供たちに夢を与えられる場所、夢の実現に必要な場所、未来ある子供たちになくてはならない場所なのだ。私は教員を目指している。未来を切り開く生徒の力になれる教員になりたいと強く思う。
              (大学生 〇〇〇〇 神奈川県21才)

 ※今、この女性はきっと先生として、どこかの学校で子どもたちの前に立ち、頑張っているのではないでしょうか。日々、子どもたちの前で生き生きと活躍していると思います。この時の思いは、辛い時や苦しい時でも原動力になっていることと思います。

教師となることはゴールではない  

教員採用試験に合格して教師となったことは、ゴールではなくスタートです。ここまでやればよいというようなゴールもありません。ある本にこう書いてありました「教師は一生をかけるに値する職業」 子どもたちとともに、成長し続けていくことを大切にしてください。夢を持って。

管理職になることもゴールではない

 「上がりの校長」という言葉があるらしい。校長になれば、もうそこで教師としての「上がり」=ゴールだという意味のようです。
 どのような立場でも、そこはゴールではありません。最後の最後まで、子どもとともに成長していくことが本来の姿です。どの立場でも、何年教師をしていても、目指すべきは子どもたちの未来を育てていくことです。