2020-01-01から1年間の記事一覧
◆子どもたちはアドバルーンを上げている 新しい学級がスタートすると、しばらくの間は静かな日々が続きます。子どもたちみんながよい子に見えます。比較的指示にも素直に聞き動きます。この子たちとなら、このクラスなら良い一年間になるという教員の期待も…
誰しも強みもあれば弱みもある 人間だれしも強みもあれば弱みもあります。それをお互いに認め合った上で、支え合うことの大切さは、どの学校でも、心ある教師なら子ども達に教えていることだと思います。それぞれの先生の強みを生かし、弱みを補い合う。そん…
(1)クラスが荒れる時 ~2・6・2の原則~ 児童・生徒の集団には、次のような3つの集団が存在すると言われています。 A:何も言わなくても正しい行動ができ、進んで集団に貢献できる約2割の児童・生徒B:A・Cの中間に位置する6割の児童・生徒(※状…
(1)決して繰り返してはいけない これは、西東京市の新任女性教諭:YKさん(当時24歳)が、母親に送った携帯メールの文章です。 「毎日夜まで保護者から電話とか入ってきたり、連絡帳でほんの些細なことで苦情を受けたり…」「泣きそうになる毎日だけど……
※指導は子どもを成長させるための行為、自己指導力を育てるのが生徒指導です ただでさえ多忙な教師の毎日~ストレスを感じる突然の対応 学校現場は多忙です。先生は授業以外にもやることが沢山あります。「気づけば朝から夕方まで、トイレに行っていなかった…
ある学校での話です。かつて生徒指導困難校だった当時、働く者つまり教師集団にとって最悪の状況だったそうです。日々発生する生徒指導の対応に追われ、毎日が苦痛に満ちたものだったと語ってくれた教員もいました。 授業中の校内徘徊はあたりまえ、目の前で…
失敗を繰り返す組織、成長し続ける組織 人は「失敗するな」といわれ続けられると、守りの思考が強くなり、ネガティブで消極的な発想や言動が増えていきます。組織としてのモチベーションは上がらず、結果、新たな失敗を生ずる要因が高まっていくようになりま…
「チーム〇〇(学校)」という言葉の危うさ 「チーム〇〇(学校)」などと標ぼうしている学校が沢山あります。年々増えている傾向にあります。「チーム」と言えば、チームになるのでしょうか。 ラグビーワールドカップで日本チームが活躍した後、このような…
思いを語る 教育は、子どもの心に火をつける行為です。教師の心に火(熱い思い)が無ければ、子どもの心に火はつきません。例えば運動会・体育祭や部活動では、勝利すること(結果)より、勝利しようと努力する心(過程)を育てることが大切。 行事などでは…
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』には沢山の勇気と力をもらってきました。出会って、人生を変えた本とも言えます。 「世に生を得るは事を成すにあり」 第3巻に出てくるこの言葉は、【人は誰もみな必要な存在であり、何か事を成し遂げるために生まれてきている。…
多くの子どもと接していると、よい子に頼った指導をしてしまいがちです。結果、教師の求める指導に子どもが合わせるようになってしまう危険性があります。そのような価値観が広がると、教師の言うことを聞く子どもがよい子だとなってします。 教師の本来の仕…
ますます大変になる学校現場 学校現場において、多忙化に拍車をかけている原因の一つが、教師の子どもへの指導に対する保護者からの苦情や過剰な要求の増加です。ただでさえ、新たな教育施策が次々打ち出され、学校が担うべき内容が雪だるま式に増えています…
個の力に頼った指導の限界 かつて中学校において生徒指導が大変だった頃(※1)、比較的落ち着いていた学校が、突然荒れ始めた…。という話をよく聞きました。およそ共通しているのは、指導力のある先生が人事異動で抜けてしまったという理由です。 力のある…
最悪を想定して最善を尽くす(未然防止) 児童生徒の事故や問題行動も起きてから費やす労力(時間的・精神的)を考えたら、未然に想定して対応しておく方が軽く済みます。精神的にも健全です。結果として無駄となってもいいのです。未然防止に意識の働く教員…
そもそも「敵」と考えていないか 保護者からのクレームが入ると、端から敵対的な感情をもつことがあります。自分の行為(指導したことなど)を批判されたとしたら、気分を害することは当たり前と言えるかもしれません。正しく理解されなかったという悔しい思…
よりより学校づくりは、よりよい人間関係から 一人で苦しむ先生がいます。心を病み職場を去って行く仲間も多いです。困難の多い学校現場だからこそ、仕事が多忙を極める現状だからこそ、職場の人間関係は円滑で、心温まるものであってほしい。優しく心温まる…
「活動あって学びなし」という言葉をご存知ですか。よく指導主事が授業に対する指導の時に使うフレーズです。反対に「学習あって活動なし」という言葉も使われます。この二つの言葉は、前者は小学校での指導場面で、後者は中学校での指導場面で使うことが多…
いったい教育の最前線ってどこだろう? 文部科学省や教育委員会だろうか? 新たな施策を立てるという点では、教育の最前線とも言えると思います。では、その施策は誰のためなのだろうか? やはり未来を担う児童生徒の教育のためでなければならないことは間違…
明るく生き生きと輝く児童生徒の姿こそ、向上する学校のエネルギーの源です。そして、元気な児童生徒の姿をつくり出すのは、元気な先生方の姿です。それでは、どのような教職員集団のもとで、元気な先生方の活躍が生み出されていくのでしょうか。 よく「元気…
ご挨拶 100記事達成! 6月から始めたこのブログも、当初の目標である100記事アップを達成しました。日々閲覧いただいたみなさんに感謝です。これから暫く充電期間に入ります。引き続きFacebookやTwitterの方もよろしくお願いします。 日向の顔と日陰…
ストレスの少ない学校 「ストレスチェック研修会」において、ストレスの少ない職場に共通しているは、「参加型の職場環境改善の取り組みが進んでいる点である」と講師の方が言っていました。参加型の職場環境とは、①職場のコミュニケーションが活性化してい…
リーダーについて述べるのは、管理職だけでなく、学年主任や分掌主任、学級担任や部活動顧問などに取り組むにあたって、世に出ているリーダー論や組織論が大変参考になると考えるからです。当然、これから学校経営や運営を担うミドルリーダーだけでなく、若…
毎年、新年度が始まると児童生徒にノートを準備するように指示していると思います。その時、先生方は、どれ程のこだわりや考えをもって指示をしているでしょうか? だいたいノートは何のために必要なのでしょうか? 板書を写すためのためだけでよいのでしょ…
大川小学校と戸倉小学校の違い 9月11日、東日本大震災から9年半ということで様々な形で慰霊が行われていました。私も2度ほど、南三陸町と(旧)大川小学校を訪れる機会がありました。来年3月、10年目の様子を見に行きたいと思っています。(コロナの…
言語環境を整える ~社会で通用する児童生徒の育成のために~ 「優しい人に囲まれて育つと、優しい人になる。」と言われます。(その逆も真なり)乱暴なことばの中で育つと、ことばだけでなく行動や考え方まで乱暴になります。 人は、環境動物と言われるほど…
“一人はみんなのために みんなは一人のために” 組織は、時として1+1=2以上の力を発揮することができます。学校は組織体です。それぞれの学校が、人数の総和以上の力を発揮できるかどうかは、組織を構成するメンバー一人一人の意識に係っているといっても…
○かつて会社更生法の適用を申請するところまで倒産しかけたJALをV字回復させた稲盛和夫氏は、松下幸之助の「衆知による全員経営」と同じような経営理念をもっていました。中でも、 素晴らしい人生を送るために 素晴らしいJALとなるために という二つ…
引っ張るだけのリーダーから、支えることのできるリーダへ 「オレについてこい!」だけがリーダーシップではありません。使命感をもって集団を支える。そんなサーバント・リーダーシップを提唱するロバート・K・グリーンフィールドは、「リーダーシップとは…
クレーマーがリピーターに変わる確率 「ジョン・グッドマンの法則」というクレームの数値を表しているものがあります。この法則によると、クレームを迅速に対応して顧客に満足してもらった場合、リピーター率は82%にも上るそうです。 一方、クレーム対応…
ゆでがえる現象 平和な状態に長くいると、危機に気づかず、気づいたときには大変な状況になっているたとえとして使われる言葉です。平和な学校が突然荒れる。その背景に「ゆでがえる現象」が考えられるケースが沢山あります。今が平和なら、今やっていること…