次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【教育】授業のユニバーサルデザイン化②

◆学級環境のユニバーサルデザイン

(1)場の構造化
      
・整理整頓をすること。
  ・写真を利用して示すなどの工夫。

(2)刺激量の調整
      
・授業の効率を上げるには、関係のない余計なものは見えないようにして
   おく。
   例)棚にカーテンを設置する。
     教室正面の掲示物を減らしシンプルにする。

(3)ルールの明確化
      
・ルールを守った経験が少ない子は、ルールを守るという窮屈さに耐えら
   れないものです。
   ルールを守る集団を育てるためには、暗黙のルールを減らし、シンプル
   なものにする必要があります。

(4)相互理解
      
・クラス全員の相互理解が土台となります。
   誰もが「わからない」と言える教室をつくること。
   相互の違いを受け入れることができれば、子ども同士で助け合うことが
   できるようになる。

◆指導方法のユニバーサルデザイン

(1)時間の構造化
   
 ・授業の見通しを示すこと。

(2)情報伝達の構造化
  ・聴覚だけに頼らない情報伝達を。できるだけ視覚化を図る。

(3)参加の促進
      
・誰もが授業に参加できるようにする。
   問題なのは「わからない」と言えず、放置された状態が続いている子。
   ⇒支援の手立てが必要《成功体験が参加の促進につながる》

(4)展開の構造化
   
 ・失敗が起こりやすい空白の時間をなくす。

ユニバーサルデザイン化を進めるにあたって

(1)子どもが「わからない」と言える雰囲気をつくる
  ・授業以外でクラス全員で何かをするということが大切。
  ・「わからない」ということを発表することも重要。

(2)「わからないのは子どもが悪い」と考えては進歩がない
  ・わからない子がいるということは、授業を見直すチャンスでもある。

(3)個別の配慮の原則は恥をかかせないこと
  ・一人をほめたら全員が変わることが多い

(4)いい授業とは、大人でも楽しめる授業
     ・理解が遅い子に配慮とともに、理解が早い子への配慮も必要。
  ・つまらない授業で、つまらない顔ができる発達障害のある子が貴重

 

    *『授業のユニバーサルデザイン入門』東洋館出版を参考にして作成