次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【学力向上】よりよい授業づくりへの挑戦③

教科書見開き1時間? 多くの場合、教科書の見開きを1時間で進めるように教科書はつくられています。その通りに進めていくと、終わらなくなる可能性があります。特に調べ学習や話し合い活動を取り入れていくと、その傾向が強くなります。結局、説明を中心と…

【学力向上】よりよい授業づくりへの挑戦②

言語活動というボールの支配率 授業の中で、教師が話をしてる時間と児童生徒が話をしている時間の比率はどうでしょうか?「言語活動の充実」が叫ばれて久しくなります。話をすること(言語活動)をサッカーのボールの支配率で例えるならば、かつての教師によ…

【学力向上】よりよい授業づくりへの挑戦①

逆算発想(逆算設計) 授業力向上の重要な要素の一つが、授業のゴールを明確にして遡(さかのぼ)るように授業を設計していく逆算設計です。 ゴールとは、その授業を通して児童生徒に身に付けさせたい力です。どのような力をつけさせるための授業なのかを明…

【生徒指導・健全育成】子どもを保護者とともに健全に育てる

思いが伝わらない… 子どもとコミュニケーションのチャンネルを合わせないと、大人が正しいことを言っても伝わらない。特に、小学校高学年から中学生は、コミュニケーションのズレが大人との間に起こりやすいので難しい。 一生懸命指導しても、伝わっていない…

【本の紹介】『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝に導いた47の言葉』

『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝に導いた47の言葉』(原晋著)より *学校が向上していくためのヒントが沢山あります。先生方にもお勧めの一冊です。原監督は、良い結果を出すためには「人と組織」を強くすることが重要であると述べて…

【学力向上】カリキュラム・マネジメント

新し学習指導要領の柱の一つ 「主体的・対話的で深い学び」と並び、新しい学習指導要領の柱の一つとなるのが「カリキュラム・マネジメント」です。重要な言葉であることは認識しているが、「主体的・対話的で深い学び」に比べ、イメージしづらいことや、身近…

【ことば】「社会に開かれた教育課程」

今回の学習指導要領改訂の柱の一つが『社会に開かれた教育課程』です。中教審答申では、以下の三点が重要になると説明しています。 ①社会や世界の状況を幅広く視野に入れ、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を持ち、教育課程を介してそ…

【本の紹介】「生徒に『私はできる!』と思わせる超・積極的指導法」

「生徒に『私はできる!』と思わせる超・積極的指導法」長谷川博之著(学芸みらい社)の内容の一部を紹介します。中学校の先生が書いた本ですが、生徒指導に苦しむ小学校の先生にも参考になると思います。 生徒指導とは 文部科学省から出されている『生徒指…

【組織・マネジメント】リーダー論、組織論を学ぶ

リーダー論・組織論を学ぶ機会がない 管理職だけでなく、全ての教師もリーダー論や組織論を学ぶことが必要だと思っています。残念ながら、今の学校現場では、そのような機会のないまま、経験的に身につていくことになります。信じられないことに、管理職も同…

【ことば】「18歳成人」

明治時代から今日まで約140年間、日本での成年年齢は20歳と民法で定められてきました。この民法が改正され、2022年4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に変わります。現在の小中学生については、18歳になったとき「成人」となるわけです。 「18歳成人」にと…

【生徒指導・健全育成】学校が再開します。「認める」ことから始めましょう。

この学校、このクラスでよかったと思えることの大切さ 自己有用感・自己肯定感を育てる指導を大切にしましょう ・自己有用感→反対に言えば「自己無用感」自分は必要とされていない。不要な存在なんだ。・自己肯定感→反対に言えば「自己否定感」自分は何もで…

【ことば】素敵なギフトは忘れた頃にやってくる(教育は未来を育てる仕事)

以前の話です。 かつての教え子に呼ばれ、再会を楽しんできました。20名程の卒業生との時間は、この仕事ならではの幸せな時間でした。再会すると「あの時」に戻れることも嬉しいものです。 今年30代半ばになる卒業生達は、みな立派な大人になっていまし…

【組織・マネジメント】学校の働き方改革~持続可能な働き方へ(今やらないでいつやるのか)~

年々忙しくなる現場 学校現場では、「ふと気づくと、一日トイレに行かなかった」「電話しなければいけないのに忘れてしまった」「空き時間は生徒指導のために今日もつぶれてしまった」「教材研究と学級通信は、休日や家での仕事」「生活記録ノートは今日もス…

【人材育成・教師養成】仕事上達術(親切丁寧)

相手の立場に立って仕事を進めること。簡単なようで、中々できるものではありません。しかし、とても大切なことであることは、間違いありません。成功している企業や店舗の多くが、相手の立場を重視した経営を実践しています。例えば、提出するものがあった…

【組織・マネジメント】挑戦は人を育て、組織を育てる(2つの経営観)

2つの経営 学校経営や学級経営の「経営」には、大きく2つのタイプがあります。 一つが「管理的経営」、もう一つが「戦略的経営」です。管理的経営とは、やるべき事を着実に進めていくことを重視した経営。戦略的経営とは、新しいことに挑戦しながら向上を…

【生徒指導・健全育成】子どもをやる気にさせている先生(「doing」と「being」)

ポジティブフォーカス 児童生徒をやる気にさせている先生に共通しているのは、「この子のここがおもしろい」「この子のこういうところを伸ばしてあげたい」という思いをもっていることです。いわゆるポジティブフォーカスを大切にしているということです。 …

【本の紹介】『深い学び』

「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)への挑戦 お薦め図書とその中の一部を紹介します。皆さんも読んでみてください。『深い学び』田村学著(東洋館出版社)です。一部抜粋して紹介します。 ・そもそも「見方・考え方」は教科の本質、そ…

【組織・マネジメント】何故、戦略的な学校はホームページシステムを変更するのか?

重要な学校資源 何故、学校ホームページに力を入れるのか? それは、人・もの・金 だけでなく「情報」や「ネットワーク」も重要な学校資源だからです。 既に、学校ホームページの有用性に着目し、力を入れている学校は、「開かれた学校づくり」(「地域とと…

【学力向上】「見通しと振り返り」について考える

新設された「見通しと振り返りの重視」 前回の学習指導要領の改訂にあたり、学力の3要素が示され、子どもたちの学習意欲の向上を重視する方針が示されました。その中で「見通しと立てたり、振り返ったりする学習活動の重視」が、学習指導要領の総則(教育課…

【学力向上】改めて「言語活動の充実」について考える

一丁目一番地といわれた「言語活動の充実」 小学校では2011年(平成23年)度、中学校では2012年(平成24年)度から完全実施されてきたこれまでの学習指導要領の中で、「一丁目一番地」(中核的重要項目というような意味)と言われたのが「言語活動の充実」で…

【生徒指導】自己有用感を育てる

「自尊感情」とは 「自尊感情」とは、心理学用語のSelf Esteem(セルフエスティーム)の日本語訳です。一般的には、「自己肯定感」「自己存在感」の語などと、ほぼ同じ意味合いで用いられているようです。 英語辞書でSelf-esteem を引くと、自尊心、プライド…

【学力向上】生徒指導の王道は学力向上である

非認知能力と学力向上 埼玉県学力・学習状況調査は、児童生徒一人一人の学力の変化(伸び)がわかる調査です。この調査結果からも、「主体的・対話的で深い学び」(いわゆるアクティブ・ラーニング)を充実させることで、学力が向上することが証明されるよう…

【本の紹介】『論語と算盤』

今、注目の渋沢栄一(しぶさわえいいち) 来年2021年は埼玉県が誕生して150年を迎えるそうです。県では、150年の歩みを振り返ったり、ロゴマークやキャッチコピーの募集をしたりするなどのプロジェクトが始まっています。その一つとして、「埼玉偉人特集」が…

【ことば】失敗して学ぶ

弱気な子ども かつて検定試験を受けるべきかどうか迷っている子どもがいました。その子は「落ちたら恥ずかしい」と言っていました。 そこで、こんな助言をしました。「挑戦して不合格になっても、挑戦しなくても、合格しないことは一緒。でも、挑戦すれば、…

学校は人生を教え、未来を育てる場所

学校は人生を教え、未来を育てる場所 子どもたちに、たくましく未来を生きていく力を育てていくことが、教育の大切な仕事です。学習を通して学力を向上させていくことも、スポーツを通して体力を付けていくことも、たくましく未来を生きていく力をつけていく…

【教育】「自分はリーダーになれるのか」と思っている人へ

1 リーダーとは… よく「リーダーを育てる」などと言います。「最近の若者には集団を引っ張れるリーダーがいない」などという嘆きもよく聞きます。組織あるところ、リーダーの存在が不可欠です。 皆さんのイメージするリーダー像はどのようなものでしょうか…

【ことば】人生を幸せにすることば

「ありがとう」は魔法のことば バスを降りるときに、運転手さんに「ありがとうございました」と言って降りていく人が増えたように感じます。先日も、仕事帰りのバスで、周囲をはばかることなく騒いでいた小学生グループが、「ありがとうございました!」と言…

【本の紹介】「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

いわゆる「もしドラ」と言われて、映画化もされた本です。ドラッカーの『マネジメント』の基本的な考え方を理解することができます。 高校野球の女子マネージャーが、マネジメント理論を駆使して、自らも成長し、周囲とも協力しながらチームを立て直していく…