組織・マネジメント
積極的な情報発信のススメ ~小さな負担が大きな負担を軽減する~ 「学校の経営資源はヒト、モノ、カネである。」と言われてきました。管理職にはそれらをどのように有効に管理運営するのかが問われてきました。最近の学校経営に関する資料では、その3つに…
明暗を分けたもの ~東日本大震災から見えてきたもの~ 〇以前、(旧)大川小学校を訪れる機会がありました。震災でお子さんを亡くされた父親に案 内してもらいながら話を聞いてきました。翌日、南三陸町の語り部からは戸倉小学校の話を聞くことができました…
トラブル対応は学校づくりの根幹 ~問われる学校の総合力~ トラブルに強い学校とは、トラブルが起きたときの対応力(解決に向け組織的に取り組んでいく力など)が高いというだけではありません。日頃から教職員全体がトラブルに対してアンテナを高くもち、…
トラブルに強い学校になろう① 増え続ける厳しい保護者対応 学校は、子どもたちを教え育てる場所です。しかし、日々増え続ける仕事とともに、保護者への対応に追われることがとても多くなってきています。保護者との対応の中でも、厳しく(感情的に)様々な要…
持続可能は働き方を! 〇学校現場では、「ふと気づくと、日中一回もトイレに行かなかった」「電話しなければならないのに忘れてしまった」「空きの時間は生徒指導のために今日もつぶれてしまった」「授業準備と学級通信は、休日や家での仕事」「子どものノー…
校長の自戒(4) ⑥「挑戦して失敗するのか、挑戦することに失敗するのか」 ワクワクドキドキする挑戦を大事にする。挑戦しようとする人を皆で応援・支援する文化を尊重する。全員で達成の喜びを分かち合い、成果を共有していくことのできる教職員集団を目指…
校長の自戒(3) ⑤「和して同ぜず」(「和」は大切にするが仲良しこよしにはならない・異なる意見も大切にする) 教職員の中には、常に反対する人やうるさく意見を言う人がいるもの。自分の思い通りの学校経営を目指すために、自分の意見に逆らわず賛同する…
④「人を残す」のが校長の一番の仕事 「名誉を残そうとするのは下。仕事を残そうとするのは中。人を残すのが上。」 校長に着任すると、在任中に自分の力で成果(手柄)をあげたいという要求が起きてくる。これは自然なことであり学校を向上させていく力にもな…
校長の自戒(1) ①「上がりの校長」にならない。 (校長になることが「上がり」=ゴールという校長) 校長になることは、新たなチャレンジのスタートです。校長になること自体を目的(ゴール)と捉えてしまうと、「事なかれ」の姿勢に陥る危険性があります…
◆ある出来事 県公立高校入試前々日の土曜日「子どもが受験票をなくした。どうしたらよいか」という保護者からの電話が学校に入りました。部活動指導に来ていて、たまたまこのような電話を受けたとき、皆さんならどのような対応をしますか? 「担任に連絡する…
(1)守りから攻めの学校運営 苦情が多い、トラブルが続けて起こる、心を病む教職員が次々に出てしまう…そんな危機的な状況にしたくない。穏やかな心で本来の教育活動に日々力を尽くすことができるようにしたいものだ。これは学校教育に関わる者全ての共通…
柔道を通して学んだこと(3) 学級経営、学年経営、学校経営…どの職場においても、またどのような立場にあっても、常に柔道で学んできたことが自分を支え、進むべき方向を示してくれました。管理職として目指したのも、柔道で学んだことを学校づくりに生か…
勝利して素晴らしい結果を残すことより、悔しい思いや辛い思いをすることの方が多いものです。何度挫折しても立ち上がり、前に進み続けることに価値があります。強さも、弱さを受け入れてこそ、本当の強さを身につけられます。柔道を通して学んだことは、人…
お掃除の天使たち~奇跡の7分間~ 修学旅行の時の往復で利用する新幹線。東海道新幹線以外にも、東北、上越、山陽など多くの新幹線があります。その高い高速性や安全性は、日本が世界に誇る技術となっています。 海外からも注目される人たち その新幹線を掃…
『成功循環モデル』 「学力向上と学級経営は両輪である」と言った方がいます。 学校や学級で成果という花を咲かせようと願うなら、構成メンバーの人間関係という土壌を耕し肥やすことを大切にしなければなりません。親和性や協働性の高い組織ならば、色々な…
【信頼される学校づくり10箇条】 1 いい授業・いい指導を実践する (優しく、分かりやすく、成長させる)2 教師の都合ではなく、児童・生徒の思いを大切にする (先を急ぎすぎたり排除したりしない)3 児童・生徒、保護者、地域の立場に立った教育実践…
誰しも強みもあれば弱みもある 人間だれしも強みもあれば弱みもあります。それをお互いに認め合った上で、支え合うことの大切さは、どの学校でも、心ある教師なら子ども達に教えていることだと思います。それぞれの先生の強みを生かし、弱みを補い合う。そん…
(1)決して繰り返してはいけない これは、西東京市の新任女性教諭:YKさん(当時24歳)が、母親に送った携帯メールの文章です。 「毎日夜まで保護者から電話とか入ってきたり、連絡帳でほんの些細なことで苦情を受けたり…」「泣きそうになる毎日だけど……
失敗を繰り返す組織、成長し続ける組織 人は「失敗するな」といわれ続けられると、守りの思考が強くなり、ネガティブで消極的な発想や言動が増えていきます。組織としてのモチベーションは上がらず、結果、新たな失敗を生ずる要因が高まっていくようになりま…
「チーム〇〇(学校)」という言葉の危うさ 「チーム〇〇(学校)」などと標ぼうしている学校が沢山あります。年々増えている傾向にあります。「チーム」と言えば、チームになるのでしょうか。 ラグビーワールドカップで日本チームが活躍した後、このような…
ますます大変になる学校現場 学校現場において、多忙化に拍車をかけている原因の一つが、教師の子どもへの指導に対する保護者からの苦情や過剰な要求の増加です。ただでさえ、新たな教育施策が次々打ち出され、学校が担うべき内容が雪だるま式に増えています…
個の力に頼った指導の限界 かつて中学校において生徒指導が大変だった頃(※1)、比較的落ち着いていた学校が、突然荒れ始めた…。という話をよく聞きました。およそ共通しているのは、指導力のある先生が人事異動で抜けてしまったという理由です。 力のある…
最悪を想定して最善を尽くす(未然防止) 児童生徒の事故や問題行動も起きてから費やす労力(時間的・精神的)を考えたら、未然に想定して対応しておく方が軽く済みます。精神的にも健全です。結果として無駄となってもいいのです。未然防止に意識の働く教員…
いったい教育の最前線ってどこだろう? 文部科学省や教育委員会だろうか? 新たな施策を立てるという点では、教育の最前線とも言えると思います。では、その施策は誰のためなのだろうか? やはり未来を担う児童生徒の教育のためでなければならないことは間違…
ストレスの少ない学校 「ストレスチェック研修会」において、ストレスの少ない職場に共通しているは、「参加型の職場環境改善の取り組みが進んでいる点である」と講師の方が言っていました。参加型の職場環境とは、①職場のコミュニケーションが活性化してい…
リーダーについて述べるのは、管理職だけでなく、学年主任や分掌主任、学級担任や部活動顧問などに取り組むにあたって、世に出ているリーダー論や組織論が大変参考になると考えるからです。当然、これから学校経営や運営を担うミドルリーダーだけでなく、若…
大川小学校と戸倉小学校の違い 9月11日、東日本大震災から9年半ということで様々な形で慰霊が行われていました。私も2度ほど、南三陸町と(旧)大川小学校を訪れる機会がありました。来年3月、10年目の様子を見に行きたいと思っています。(コロナの…
○かつて会社更生法の適用を申請するところまで倒産しかけたJALをV字回復させた稲盛和夫氏は、松下幸之助の「衆知による全員経営」と同じような経営理念をもっていました。中でも、 素晴らしい人生を送るために 素晴らしいJALとなるために という二つ…
引っ張るだけのリーダーから、支えることのできるリーダへ 「オレについてこい!」だけがリーダーシップではありません。使命感をもって集団を支える。そんなサーバント・リーダーシップを提唱するロバート・K・グリーンフィールドは、「リーダーシップとは…
クレーマーがリピーターに変わる確率 「ジョン・グッドマンの法則」というクレームの数値を表しているものがあります。この法則によると、クレームを迅速に対応して顧客に満足してもらった場合、リピーター率は82%にも上るそうです。 一方、クレーム対応…