次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【組織・マネジメント】教育の最前線は教室である~頑張る先生方がやる気になれる学校づくり~

 いったい教育の最前線ってどこだろう? 文部科学省教育委員会だろうか? 新たな施策を立てるという点では、教育の最前線とも言えると思います。では、その施策は誰のためなのだろうか? やはり未来を担う児童生徒の教育のためでなければならないことは間違いない。児童生徒と教師が向き合っている場面こそ最前線であると捉え、そのための仕事をする発想なくして、教育の発展はありえないと思う。

 しかし文部科学省都道府県・市町村等の教育委員会こそが、最前線だと思っている人が多いのではないだろうかと感じる。教育行政機関が、必要であり重要な役割を担っていることは間違いない。しかし、どっちを向いて誰のための仕事をしているのか、疑問を感じることが多い。これまでも、何かが起こる度にビルド&ビルドで、学校現場に対応を押しつけてきているうにしか見えない。

 当然、児童生徒と向き合い真摯な姿勢で頑張る教師のために仕事をしてほしい。教育に携わることに自信と誇りをもてるように…。ところが、政治家や学会、関係団体の方を見て仕事をしているとしか見えないことが大変多い。

 「足し算行政」と言われます。次々と新しい制度や教育施策(調査や○○教育)が打ち出され、学校現場の多忙化が加速度的に進んでいます。ようやく「働き方改革」という言葉が学校現場にも浸透してきたが、現場任せの丸投げ状態。仕事量が変わらない中で、就労時間を短くすることが求められています。(働き方改革という名の負担が増えたと感じている現場も多い。)

 「国家百年の計」といわれる教育を発展させていくためには、根本を変えていく必要がある。計り知れない時間がかかりそうですが…。

 こうした現状の中で学校現場にできることは、人を育て組織力を高めていくことに力を入れること。スクラップできることは大胆にスクラップし、同時に教育の「質」を高めていくこと。

 教職員が相互に成長し合い、協働性の高い組織を形成してことで、課題を克服し、安定して向上していく「しくみ」づくりを目指していく。学校の持ちうる資源(人・物・金・知識・情報ネットワーク)をどこにどのように注力すれば、大きなリスクやそれに伴う負担を回避し、成果をあげていくことができるのか。そして結果として中長期的な負担軽減を図ることができるのかを考え、実践していくこと。

 これは、管理職だけの問題ではなく、全教職員が参画意識をもち、ベクトルを合わせて協働していくことが重要。英知を結集し、失敗を恐れず、挑戦し続けていくそんな職場づくりを進めていきたい。言うべきことは、行政にしっかりと伝えながら、変革を待つばかりでなく、攻めの姿勢で生きましょう。子どもたちの未来は待ってくれません。

 

   【2020.6.14公開記事のリライト】

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