次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【学力向上】「活動あって学びなし」

 「活動あって学びなし」という言葉をご存知ですか。よく指導主事が授業に対する指導の時に使うフレーズです。反対に「学習あって活動なし」という言葉も使われます。この二つの言葉は、前者は小学校での指導場面で、後者は中学校での指導場面で使うことが多いそうです。

 なぜ小と中で違うのか? 小学校では盛んに話し合い活動(言語活動等)が行われているにも関わらず、それ自体が目的化している傾向が強かったからだそうです。背景には、全教科等を教える小学校の先生方には、各教科に対する専門性の弱さがあるからだと思われます。そのためもあってか、教科としての能力(特に思考力)を高めることより、授業の「型」に関心が高まる傾向が強いようです。

 一方、小学校が先行して活動を重視した取り組みに力を入れている中、教師による説明中心の授業を続ける傾向の強かった中学校では、反対のことを言う必要があったのです。「学習あって活動なし」ようやく様々な活動を取り入れる先生が中学校でも増えてきていますが、まだまだだとも思っています。どのような方法があるのかを学び、どこの学習で実践するのがふさわしいのかの蓄積が必要だと思いません。

 アクティブラーニングは、「言語活動の充実」をさらに前進させるためのものです。どのような思考ツールや話し合い方があるのかを自分のものにしておくことが大切です。

 「アクティブラーニングとは、アクティブに活動する授業というよりも、脳がアクティブに活性化した授業のこと」です。Aの発言とBの発言でCという高い思考が生まれてくる。そんな授業に挑戦してみたいものです。

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