次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【人材育成・教師養成】仕事上達術(親切丁寧)

相手の立場に立って仕事を進めること。簡単なようで、中々できるものではありません。しかし、とても大切なことであることは、間違いありません。
成功している企業や店舗の多くが、相手の立場を重視した経営を実践しています。例えば、提出するものがあったときに、提出する自分のことを考えるのか、受け取る相手のことを考えるのか。この小さな違いは、結果を大きく違ったものにしていくことになります。

教師が指導するのは誰のためか、授業は誰のためか、部活動は誰のためか…。常に誰の何の為かを考える習慣をつけていくと、自ずと丁寧な仕事ぶりいなっていくものです。

相手の立場を考えると、丁寧さや一手間増える分、その小さな負担が後々大きなプラスとなって自分に戻ってくるものです。

自分中心の発想は、ミスにつながるだけでなく、その人自身に対するマイナスイメージや、相手からの不信を招く可能性があります。それだけでなく、所属する全員の損失につながる恐れもあります。

相手の立場に立てる職場は、他からの大きな信頼にもつながるものです。

松下幸之助の『道をひらく』にある「手を合わす」はとても心に染みます。皆さんはいかがでしょうか。以下、紹介します。

 

「手を合わす」

うどんの値段は同じであっても、客を大事にしてくれる店
まごころこもった親切な店には、人は自然に寄りついていく。
その反対に、客をぞんざいにし、礼儀もなければ作法もない
いんぎんな店には、人の足は自然と遠ざかる。

客が食べ終わって出て行く後ろ姿に、しんそこ
ありがたく手を合わせて拝むような心持ち
そんな心持のうどん屋さんは、必ず成功するのである。

こんな心がけに徹したならば、
もちろんうどんの味もよくなってくる。
一人ひとりに親切で、一ぱい一ぱいに慎重で、
湯かげんダシかげんにも、親身のくふうがはらわれる。

そのうえ、客を待たせない。
たとえ親切で、うまくても
しびれが切れるほど待たされたら、今日の時代では
客の好意もつづかない。
客の後ろ姿に手を合わす心がけには
早く早くという客の気持がつたわってくるはずである。

親切で、うまくて、早くて、そして客の後ろ姿に手を合わす -
この心がけの大切さは
何もうどん屋さんだけに限らないであろう。
おたがいによく考えたい。

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村