次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

柔道を通して学んだこと(3)

柔道を通して学んだこと(3)
 学級経営、学年経営、学校経営…どの職場においても、またどのような立場にあっても、常に柔道で学んできたことが自分を支え、進むべき方向を示してくれました。管理職として目指したのも、柔道で学んだことを学校づくりに生かしていくことでした。「全員柔道」は、自分が一番こだわり続け、大切にしてきた考え方です。
【全員柔道】
〇戦う時は一人、だからこそ一人はみんなのために、みんなは一人のために「全員で戦う」という思いをもてるチームこそ強くなる。
〇レギュラー(正選手)も補欠(控え選手)も、上級生も下級生も、強い生徒も弱い生徒も、それぞれが役割をもち、全ての生徒が心を一つにできるような状況や経験を大切にする。
〇多様性を重視する。例えば右組左組(右利き・左利き)が混在していた方が強いチームになる。同様に、長男タイプや次男タイプ、慎重な生徒や攻撃的な生徒など、様々な個性があってこそ厚みのあるチームになっていく。
〇画一的な指導や狭い価値観で、個々の持ち味を打ち消してはならない。懐の広さ深さが生徒の安心につながり、個を伸ばすことにつながる。決して指導者の好みの生徒だけを大切にし、そうでない生徒や生意気(反抗的)な生徒を排除してはいけない。異質の中に、集団を伸ばすヒントがある。
〇経験者と未経験者、運動神経やのみ込みの良い生徒と悪い生徒、前向きな生徒とそうでない生徒…、様々な生徒が混在している中で、それぞれが良さを認め合い、目標をもって生き生きと活動できる状況を目指すことこそ、向上していく勢いのあるチームづくりの土台となる。
〇集団の中で、弱い者や未熟な者がどのような扱いを受けるのかは、よい集団に育っていくための試金石となる。弱い者、未熟な者を大切に育てられるチームこそ、所属するメンバー全員が安心して活動しながら向上していくことができる。
〇学級委員タイプから手のかかる生徒(非行問題行動のある生徒)まで、一人一人個性があるように、声のかけ方や伸ばし方、アプローチの仕方にも違いがあって当然。教える側のレンジ(範囲)を広げていくことが求められる。共に成長しようとする姿勢が原動力となる。
【失敗は、あきらめない者にとってのみ成功への道標となる】
〇試合に敗れた時、その敗戦を単なる一つの負けで終わりにするのか、その後の沢山の勝利に結びつけていくための糧としていくのか。苦しい状況に立たされた時、人としての真価が問われる。
〇願ったようにいかないことや思い通りにならないことの一つや二つは、誰しもが生きていく中で出会うことです。その経験を単なる悲しみや悔しさで終わらせるのはなく、その後の成長や向上に結びつけていく道を歩もうとすることが大切。
〇柔道を通して、試合で勝つことだけを目的とするのではなく、人としての成長を重視する。失敗や挫折の中から、立ち上がり歩んで行く逞しい生き方を身に付けていくこと。
〇時には、悲しみ打ちひしがれ、しばらく立ち上がれないこともあるかもしれない。しかし、明けない夜はない。やがて来る朝のために、勇気をもって立ち上がり、歩み続けていこう。
〇失敗や逆境は、あきらめない者にとってのみ、成功への道標(みちしるべ)となる。
 
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