次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【ことば】「社会に開かれた教育課程」

今回の学習指導要領改訂の柱の一つが『社会に開かれた教育課程』です。
中教審答申では、以下の三点が重要になると説明しています。

①社会や世界の状況を幅広く視野に入れ、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を持ち、教育課程を介してその目標を社会と共有していくこと。 

②これからの社会を創り出していく子供たちが、社会や世界に向き合い関わり合い、自らの人生を切り拓いていくために求められる資質・能力とは何かを、教育課程において明確化し育んでいくこと。

③教育課程の実施に当たって、地域の人的・物的資源を活用したり、放課後や土曜日等を活用した社会教育との連携を図ったりし、学校教育を学校内に閉じずに、その目指すところを社会と共有・連携しながら実現させること。

 これまでも「開かれた学校」という取り組みは強調されてきました。学校教育の充実のために、学校外の様々な教育資源を活用しようということが中心でした。

 これからは、社会と学校が目標を共有すること。連携・共働していくことが求められています。

 「目標」はどのようなものかということについては、「何を学ぶかではなく、学習を通して何を身につけるかである。」とし、そのための資質について、「社会を創り出し、社会や世界に向き合い関わり合い、人生を切り拓いていくもの」という説明がなされています。

 このような資質・能力は、学校だけで育成し得るものではなく、地域の人的・物的資源を活用したり、社会教育との連携を図ったりして、学校と社会が目標を共有・連携していながら実現していくことが必要であると述べられています。

※「社会に開かれた教育課程」は、試験や進学のためになされてきた傾向のある学習を、社会で活躍できる市民を育てるためのものに変える契機となるものです。

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村