【ことば】”こころづかい”と”思いやり”
”こころづかい”と”思いやり”
「こころ」はだれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える
「思い」は見えないけれど
「思いやり」はだれにでも見える
埼玉の詩人、宮澤章二氏の詩(『行為の意味』)の一部です。思いやりの気持ちを持っていても、なかなか行動に移すことは難しいものです。しかし、その美しい気持ちは、行為になってこそ、相手に伝わるものです。
優しい気持ちを持ち、それを行動に移す勇気こそ、人としての本当の強さが表れてくるのではないでしょうか。
体育の授業(長距離走)の中で、トラックを走っていた生徒に対して、早く走り終わった生徒が「がんばれ!」という声をかけている場面に出会った時、この詩の一節を思い出しました。日常の生活でも私が荷物を運んでいると「持ちます」「私がやります」とさりげない一言をかけてくれる生徒が沢山います。
このような行為が、人を温かい気持ちにしてくれることを改めて感じました。どこの学校にもある当たり前のことかもしれません。しかし、こうした小さな「思いやり」や「心づかい」が、集団(学校・学年・学級や部活等)を向上させる大きな力になるのだと思います。