次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【学力向上】よりよい授業づくりへの挑戦④

「学び続ける教師こそ教える資格がある」…何を学ぶのか?

 「学び続ける教師こそ教える資格がある」という言葉があります。教えるという営みには、同時に教師自らが「学ぶ」という行為が重要なのです。では、何を学ぶのか?良い授業づくりには、教材研究が大切です。では、教材(学習内容)だけを研究すればよいのでしょうか。どのように学ぶのかという「学習方法」についても、研鑽を積んでいくことも重要です。

児童生徒理解に立脚した授業づくり

 そして、欠かしてはいけないのが児童生徒理解です。児童生徒の状況を正しく把握できていないと授業自体が成り立ちません。児童生徒の姿の中に教材研究を位置づけることが重要なのです。
 児童生徒の実態に適していない教材研究は、教師のためだけの(自己満足の)授業になってしまいます。どんなに素晴らし資料を用意しても、どのような指導技術やICTを駆使しても、児童生徒を伸ばすことができなければ、単なる教師の一人舞台となってしまいます。

児童生徒から学ぶ謙虚な姿勢

 授業は、教師が教えること(指導)と、児童生徒の学び(学習)の結果、学力を身につけることにより成立します。学習主体である、児童生徒から学ぶという姿勢こそ、よりよい授業づくりの重要な要素なのです。

 中でも、授業の中での児童生徒の間違いや、中々理解できない児童生徒の存在の中にこそ、教師が授業をよりよく改善していくヒントが沢山あります。勉強ができないことをその子のせいにして終わりにするのか、自分の力不足と捉えるのか、伸びる教師かどうかの大きな別れ道です。
 授業づくりを考えたとき、教師は「教えるを本業とする故に、今日は今日、明日は明日と育ちゆく、子どもに従いて我も育たん」(芦田恵之助)という言葉どおり、子どもたちから学ぶという謙虚な姿勢が大事なのです。授業とは「子どもから出て子どもに還る」ものです。
 

 

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