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若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【人材育成・教員養成】言語環境を整える~社会で通用する児童生徒の育成のために~

言語環境を整える ~社会で通用する児童生徒の育成のために~

 「優しい人に囲まれて育つと、優しい人になる。」と言われます。(その逆も真なり)乱暴なことばの中で育つと、ことばだけでなく行動や考え方まで乱暴になります。

 人は、環境動物と言われるほど、環境の影響を強く受ける動物です。児童生徒にとって、教育環境を整えることは教育効果をあげていく上でとても大切です。そして、最大の教育環境は「教師」だと言われます。

 「子どもは、言ったようにならず、大人がするようにする」とも言われます。教師の姿(言動)を見て、児童生徒は成長していきます。子どもたちと話をしていて課題と感じる一つが「言葉の使い方」です。

 「言語活動の充実」と言われて久しくなりますが、教師自身の言語活動を充実させる必要もあると思っています。(言語環境を整える必要があると言った方が正しいかもしれません)

 「やっぱ~」という言い方は、日常会話では普通の表現かもしれませんが、面接では使いません。「やはり」という言い方になります。社会人として仕事上も気をつけることが求められます。言葉の使いかた次第では、会社(学校)や家庭の環境=質を疑われてしまいかねません。

 他にも気になるのが「ら」抜き言葉を使う子どもが多いということです。

 「マジ」(本当に)、「ヤベェ」(まずい)、「シクッタ」(しくじった)、「チョー」(とても)なども同様です。教師自身が言語環境を整え、児童生徒が自然と身につけていくように願いたいものです。

 日本語の乱れ(「TOSS」ホームページより) 

①「ら抜き言葉
「肉が食べれない」「明日は来れない」などは間違いである。“食べられない”“明日は来られない”でなくてはいけない。

②「い」抜き言葉
「い」抜き言葉は、「話している」という表現を「話してる」のように「い」を抜いて表現したものである。

③「さ」入れ言葉
「読まさせていただく」「置かさせていただく」「歩かさせていただく」という表現は間違っている。「さ」は不要で、「読ませていただく」「置かせていただく」「歩かせていただく」と表現するべきである。

④「れ」足す言葉
「行ける」を「行けれる」と表現するのが「れ」足す言葉である。

⑤若者言葉
・めっちゃ(めちゃくちゃ)・キモい(きもちわるい)・マジ(本当に)・バックレル(しらばっくれる)・ウザい(うっとうしい・面倒だ)・ヤバい(非常にまずい状態に陥っている)(最近では「すごい」)・・・

⑥電話の応答
「○○先生いらっしゃいますか」というのに対して―「○○はただ今、出張しています。」と、なかなか出にくい。「○○先生は・・・」となってしまう。人の呼び方は、内部と外部で異なる。内部(学校内・会社内)では「~先生」「~社長」でよいが、外部(保護者・社外の方)の人と話すときには、敬称を名前に付けないように表現をかえる必要がある。

【学校電話あるある】

○「少々お待ちください」で延々と待たされる。挙句に違う人が出て「誰に電話ですか?」

○「折り返し電話をください」等というメモを、該当の先生の机の上に置いたが、その先生は出張で学校に居なった。相手が怒っている親なら…(動静を確認する必要があります)

○急ぎかどうか、折り返しの電話が必要か、誰からいつ電話があったのかなどの分かるメモを置くことが必要。(誰が受けたのかも分かるように、名前を書いておく)

※電話一つでその学校が分かります。いい加減な対応により学校の信頼を落としかねません。保護者等と炎上することも十分あり得ることです。最近では、電話に出た先生が学校名だけでなく、自分の名前を名乗ることが一般化してきましたが、民間では当たり前のことです。社会通念にようやく追いついてきたというところでしょうか。

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