【教育】授業のユニバーサルデザイン化①
◆授業のユニバーサルデザイン化
「教師は授業で勝負する」と言います。教師の仕事の中でも、一番力を入れてほしいのが授業力を向上させていくことです。授業を改善していくヒントが、ユニバーサルデザイン化の中にあります。参考にしてみてください。
(1)ねらい
※どの子にもわかりやすい授業を目指すこと。
①みんなが参加できる授業
②みんながわかる授業
③みんなが楽しい授業
*ユニバーサルデザイン化された授業とは、授業についていけない子だけのための授業ではなく、誰もが分かりやすい授業です。
(2)ポイント
※どんなつまずきが授業で現れるかを具体的にシュミレーションする。
※解決策を事前に講じる。
①中低位層も巻き込む授業設計を進めることは学力向上に結びつく。
②クラス全員に目を向けることが基本。しかし、最初から全員に目を向けていては効率が悪い。そこで注目するのが発達障害のある子どもたちです。
(3)学級の安定がカギ
※個別的配慮というのは指導方法の一部でしかない。
※クラス全体への指導が安定すると、個別的配慮が必要な子にも手が届く。
※先生方の指導が生きるには、学級の安定というのが非常に大切。
(4)授業のユニバーサルデザイン化を進めるにあたって
①授業の山場を決め、逆算して授業を設計する。その時つまずきを想定する。
②導入は、子どものモチベーション(動機付け)を上げるものでないと、どんなにいい授業でもうまくいかない。
③子どもが興味をもつような疑問を導入で投げかけて、「答えを知りたい」と思うようにさせられるかどうか。
④授業の流れに必然をつくる。
⑤子どもの興味を引くことはすごく大切。そのための鍵は子どもレディネス。
(子どもの実態や理解度、既習事項を知っておくことが重要)
⑥「教材を教える」のではなく、「教材で教える」ということが大切。
⑦具体的なものから、抽象的・普遍的なものへ。
⑧小・中・高などの異校種連携も大切。
*授業のユニバーサルデザイン入門』東洋館出版を参考にして作成しました。