次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【ことば】失敗して学ぶ

弱気な子ども

 かつて検定試験を受けるべきかどうか迷っている子どもがいました。その子は「落ちたら恥ずかしい」と言っていました。
 そこで、こんな助言をしました。「挑戦して不合格になっても、挑戦しなくても、合格しないことは一緒。でも、挑戦すれば、合格に向けて頑張ることができる。結果はどうあれ、その頑張ったことは残る。選ぶなら積極的な方を選んだ方がよいのでは…。」

失敗して学ぶが、学ぶこと自体に失敗するか。

  『ハーバードの人生を変える授業』(だいわ書房)の中で紹介されていることばです。挑戦して失敗することと、挑戦しないこと。結果を得られなかったとしたら、同じように見えるかもしれません。失敗しなかった分、挑戦しない方が傷ついたり、悔しい思いをしなくて済むのかもしれません。消極的な子には、そのように考える傾向があります。

挑戦する生き方

 しかし、挑戦することは、勇気・努力・成長を伴います。ドキドキやワクワクもあります。成功したときの感動や自信もついてきます。挑戦して取り組んだことは、確実な経験の差となって蓄積されていきます。次の挑戦をするときも、次のステップに進むときも、経験という財産は成功への土台となっているものです。

 人生は選択の連続です。(その時のその子の状況にもよりますが)生きていく中で、積極的な選択をすることのできる生き方は、それだけで大きな成長・向上の力となります。その中で、沢山のことを学び、身につけていってほしいと思います。

 最近の世の中全体が過保護になる傾向の中で、保護者が子どもに対して「失敗したら可哀想だ」という風潮の強さを感じます。未来を担う子どもたちには、逞しく生きる力を身につけてほしいと願っています。

 

 

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村