次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

学校は人生を教え、未来を育てる場所

学校は人生を教え、未来を育てる場所

 子どもたちに、たくましく未来を生きていく力を育てていくことが、教育の大切な仕事です。学習を通して学力を向上させていくことも、スポーツを通して体力を付けていくことも、たくましく未来を生きていく力をつけていくためです。

 あらゆる場面で、努力する力、優しい心、そしてまじめに取り組む姿勢等を育てることを心がけたいものです。指導は、指導のために行うのではなく、子どもを変化(よりよく変化させること=成長)させるために行われる行為です。

 授業も、教師にとって良い授業かどうかではなく、子どもを向上させることができたかどうかで、良かったかどうかが評価されるべきです。

 「子どもは大人の言うようにならず、為すように為す(するようにする)」と言う言葉があります。人に優しくすること。努力すること。自分の考えをもちそれを伝える力をつけること。加えて、身なりを整え、時間を守り、礼儀正しく振る舞うこと。まじめに掃除に取り組むこと。人が話をするときは口を閉じること。失敗した人を見て笑わないこと。困難に出会っても、それを克服して乗り越えていく力を付けていくこと。笑顔の大切さ等々。あらゆる機会を通して、子どもに指導していくことが大事。子どもたちと共に、自分を成長させていくことも大切にしましょう。教師自身の後ろ姿を通して、人生を教えてほしいと願っています。

 口先か、本心か。指導する教師自身のためか、子どものために指導しているのか。子どもたちは、大人以上に敏感に感じ、応えてくれるものです。

 夫婦仲のよい、両親の下で、情緒が安定して健やかに子どもが育っていくように、チームワークの良い教師集団のもとでこそ、子どもは安心してより良く育つものです。