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【学力向上】6-4÷(-2)

6-4÷(-2)

 この問題は、平成30年度の県公立高校の学力検査問題(数学)の中の1問です。正負の計算方法と、かけ算・割り算は、足し算や引き算より先に計算するという優先順位を理解しているかが問われています。毎年同レベルの問題が出題されています。正負の数は、中1で学習する内容です。

顕著になる学力差

 新入生を対象に実施しているテストからは、国語の点数分布が比較的正規分布に近い結果になるのに対して、数学(算数)では、既に2極化の傾向が顕著になっています。新入生を対象にテストを実施したところ、「2+7×6」の計算の正答率は75%弱でした。中には、かけ算九九も怪しい生徒がいます。

 算数・数学は、積み重ねの重要な教科です。基本的なことが身についていないと、さらにレベルが上がるに従い、学習についていくことが難しくなります。学力差が顕著に表れるのが算数・数学なのです。(だから少人数制指導やT.T.が重要)

「学力向上」を考える

 「学力向上」とは、単に点数を上げることと捉えるのではなく、「できない問題をできるようにする」という面も非常に大切になってきます。特に、学力差の問題に向き合わずして「学力向上」は語れないと思います。

 また、学校生活に不適応を起こしている児童生徒のほとんどが、授業についていけないという面を併せ持っていることからも、学力差は、生徒指導・教育相談、特に、学級崩壊(学級が上手く機能しない状況)や不登校、いじめの問題などにも結びつく、学校全体の重要な課題と受け止めるべきでしょう。一学級担任だけでなく、学校全体でどのように受け止め、改善していくか、全ての児童生徒の学びを保証していくことが、今の学校には求められています。

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