次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【生徒指導・健全育成】生徒指導の基本 ~あたりまえを大切に・ABCDの原則~

 

あたりまえを大切に

 最近の子どもたちの課題の一つが「規範意識」の低さ(社会常識の欠如)です。学校生活は、勉強だけでなく集団で生活することを学ぶところです。将来、自立した大人としての生活を送るための態度を身につけていくことは大切なことです。
 教育目標や指導の重点として『凡事徹底』を掲げている学校も増えてきました。あたりまえのことを大切にしようというといような意味です。類似しているものに『ABCDの原則』という言葉があります。

「あたりまえのことを、バカにしないで、ちゃんとできる人こそ、できる人(できるようになる人)」という意味です。

最近では、学級指導で利用している先生も増えてきました。具体的には、次のよう当たり前のことを子どもたちに身につけさせたいものです。

「人が話をしているときは、話をしない」
「人を指ささない」
「名前を呼ばれたら返事をする」
「人の失敗を笑わない」
「叱られている人を見ない」
「人の前を通らない」
「人の集まるところでは話をしない」
「単語で話さない」
「時間を守る」(提出期日を守る)
「くしゃみをするときは口をおさえる」
「こそこそ話をしない」・・・・

『みんなのためのルールブック ~あたりまえだけど、とても大切なこと~』(ロン・クラーク著)を参考に作成

 教育の大切な役割は良い習慣づくり

 教育の大切な役割は、子どもたちに良い「学習習慣」と「生活習慣」を身につけることです。勉強やスポーツそしてリーダーとして、伸びる子は、例外なく良い習慣を身につけています。伸びる子は伸びるように考えて行動することができるのです。
「良い言葉の習慣」「良い動作の習慣」「良い姿勢の習慣」「良い行動の習慣」
「良い表情の習慣」「自分が原因と考える習慣」(不満より反省ができる習慣)
「挨拶」「お礼を言うことができる」「失敗を認めて謝ることができる」・・・
 原田隆史氏は、「心のコップを上に向ければ、学校は変えられる」として、態度教育が重要だと述べています。態度教育を進めるにあたっては、教師自身が自らを律することが求められます。
   

ってみせ、言って聞かせて、させてみて誉めてやらねば人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず

                         山本五十六

子どもとともに成長する教師

 子どもたち求めることは、教師もできるようになることが求められる。時間を守ることのできない先生が「時間を守りなさい」と言っても説得力がない。提出物にルーズな先生が、忘れた児童・生徒を厳しく指導していては、信頼されるはずがありません。
 教育とは、できなかったことができるようになること。指導力が向上していく先生は、子どもに対して指導すれば指導するほど、自らを成長させることのできる先生です。

   【2020.7.2

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