次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【ことば】素敵なギフトは忘れた頃にやってくる(教育は未来を育てる仕事)

以前の話です。

かつての教え子に呼ばれ、再会を楽しんできました。
20名程の卒業生との時間は、この仕事ならではの幸せな時間でした。
再会すると「あの時」に戻れることも嬉しいものです。

今年30代半ばになる卒業生達は、みな立派な大人になっていました。聞いてみると、卒業してから色々な道を歩いていきたことが分かりました。人生色々です。

「教育は未来を育てる仕事」そんな責任の重さを改めて感じた時間でもありました。
教師として自分がやってきたことは、今思えば拙いものだったという気恥ずかしさもあります。同時に、間違えていなかったかな…などという思いもありました。

これまで多くの子どもたちと接してきて、自信をもって言えることがあります。
◆教師が嫌ったら子どもはついてこない。伸びる可能性の芽も摘んでしまう。
(本人のいないところでも、子どもや保護者への悪口を言うと必ず伝わる)
◆どんなに厳しくしたとしても、その子の成長を願っている真剣な気持ちは伝わる。(「怒るは」教師自身の感情的な行為。「叱るは」子どもを甦らせようとする子どものための行為)
◆その時の目の前の子どもの姿で、子どもの未来を勝手に決めつけてはいけない。
(勉強できないから、将来もダメだろう…。言うこと聞かないからロクな大人にならない…)
◆誰にでも優れた点があり、それを見つけ、磨き輝かせることが教師の仕事。
一人一人は大切な存在であり、素晴らしい力をもっている

やってきたことが正しいかどうか、教育の答えはすぐに結果が出るものではありません。そもそも見返りを求める仕事でもありません。「これだけやってあげたのに…」そんな見返りは求めない方がよい。教師の努力の成果は「10年・20年後に出るのかもしれない」と思っています。

「素敵なギフトは忘れた頃にやってくる」といいます。

集まった教え子たちは、集まれるだけ幸せなのかもしれません。今を語れるだけ幸せな人生を過ごしてきたとも思います。参加できなかった教え子たちの存在も気になるものです。
心配だった子どもほど気になるものです。今はどうしているのだろう。幸せにしているのだろうか?

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