次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【生徒指導・健全育成】学校が再開します。「認める」ことから始めましょう。

この学校、このクラスでよかったと思えることの大切さ

自己有用感・自己肯定感を育てる指導を大切にしましょう

自己有用感→反対に言えば「自己無用感」自分は必要とされていない。不要な存在なんだ。
自己肯定感→反対に言えば「自己否定感」自分は何もできない。伸びていく可能性も無い。
教師のことばや行いが、自己有用感や自己肯定感を育てているかを考えましましょう。特に、児童生徒が問題を起こし、教師が指導するとき、上記のような反対の思いを持たせてしまうと、それが原因となって、保護者からの激しいクレームを招くことにもつながります。

認めること(承認すること)に力を入れましょう

①結果を承認する
 いわゆる「褒める」ということ。児童生徒が結果を出しているときに使う。世間の親が子どもを褒めるレベル。教師のスキルとしては初級レベル。(比較的男子に効果的とされる)
②プロセスを承認する
 過程を褒める。「こんなことを工夫したから上手くいったね」など、スキルが上がってくるとよく使う。プロセスに着目する教師の目と心(マインド)が無いとできない。(比較的女子に効果的とされる)
③行動を承認する
 ①②が、児童生徒が結果を出した時に使うが、結果がでなかった時に使うことができる。教師としては、これは使えるようにしておきたい。なぜならば、①②はいつもいい子・できる子が褒められることになるから。自己有用感や自己肯定感は、このレベルからが勝負となります。
④意欲・成長を承認する
 内面の変化や行動の変化に着目します。子どもを見る目や心(マインド)が教師側に育つとできるようになります。反面、「教師は児童生徒を伸ばす存在」ということから、児童生徒は教師の言うことを聞く存在と思うようになってくると、この力は衰えていく。(教師の陥りがちな危険)
⑤存在を承認する
 基本中の基本であるのに、実は多くの教師にとって実践することが難しいようです。
全ての児童生徒に対して、「一人一人は大切な存在であり、素晴らしい力をもっている」と思いながら、接することが大切。

本当に一番大切なこと

 実は、職員室(学校)と教室(学級)は、フラクタル構造になることが多いのです。
子どもに対する教師の姿勢は、同僚に対する姿勢と同様のものなのです。健全な職場で、健全な子どもたちが育ちます。ですから、働くすべての先生方が、この学校で働けて良かったと思える職場であることが、本当は、一番大切なのです。

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