【生徒指導・健全育成】子どもを保護者とともに健全に育てる
思いが伝わらない…
子どもとコミュニケーションのチャンネルを合わせないと、大人が正しいことを言っても伝わらない。特に、小学校高学年から中学生は、コミュニケーションのズレが大人との間に起こりやすいので難しい。
一生懸命指導しても、伝わっていないことが多い。叱られていることはわかる。しかし、何故、何を指導されているのかが分からない。
〇子どもも納得するハズもなく、(理不尽に)注意されたことしか印象に残らない。
〇子どもも不信感を持ち、信頼されなくなる。教師の場合、その子の保護者からも信頼されず、「苦情」という形になることにもつながる。
改善するためには、チャンネルを合わせることが必要。子どもをよく見ること、理解することが必要。現象の裏側にある背景まで見るようにしましょう。その時、温かく見る目をもつことが大切。悪い所を見る監視ではなく、良いところを見る目です。
連携体制を構築する
(1)褒める工夫
①肯定的声かけ
「最近勉強頑張っているね」「今度は〇〇を頑張ってみてね」
②暗示
「いつもきれいに使ってくれて、ありがとう」「いつも手伝ってくれて、助かるよ」
③第三者を使う
「この前、〇〇が褒めていたよ」「周りのみんなが認めているよ」
(2)叱る工夫
①怒ると叱るを区別する
怒るに身を任せると怒りが抑えられなくなる。「あなたのため」と思いながらも自分の感情の発散。それではうまくいきません。
②叱ること
大きな声で怒鳴ることではなく、問題の責任の取り方を考えさせる。一緒に考える。
責任を取れたら最後に褒める、認める。
気をつけたいこと
(1)自立することを大切にする
「大人の言うことを聞く良い子」から「自分で考えて行動する子」「自分の言動に責任をとれる子」「自分で解決する力」を育てていきましょう。
(2)ネガティブ思考から解決思考へ
問題に囚われず、うまくいっていること、得意なこと、優れた面を広めていく。
(3)身につけさせたい力
自己選択、自己決定、実践する力(自分で決めて、自分で行動)
苦しいこと、辛いことを乗り越えていく力
※大人なら、子どもに対して、敢えて苦難や逆境を味合わせたくないと思うのは、当然の人情です。しかし、何かを得たいなら、向上や成功を目指すなら、これらを乗り越えていく力が必要になります。見守り励まし、子どもの成長した姿を共に喜びましょう。