次代を担うみなさんへ  

若手・中堅・管理職、これからの教育・学校を支えるみなさんに伝えたいこと。

【学力向上】改めて「言語活動の充実」について考える②

言語活動の充実の前提

①先生の話を精選する。
 授業は、指示・説明・発問等の教師の言葉で進んでいきます。教師の言葉の無駄をそぎ落とすとともに、生徒に1回で聞く習慣をつけさせることが大切。

②単元で軽重をつける。
 特に中学校の先生は進度が大変ですが、言語活動は授業のねらいによって単元等の中で計画的に行うものです。習得中心に進める時や、ここはしっかり考えさせようというメリハリを持たせることが重要だと思います。

③計画的・組織的に取り組む。
 話し合い活動等の言語活動を実践していくためには、単発でその授業だけでできるものではなく、国語を中心に話合いの仕方を、他の教科等とも連携しながら積み重ねて指導していくことが重要となります。  

自分の授業を見つめ直す(ビデオ・録音)

 私も自分の授業を録音したことがあります。(今ならビデオ?)くどくどと説明している自らの姿に自己嫌悪を感じました。自分の好きな内容、得意な内容、そして頑張って教材研究をしたときほど、あれやこれやと長い話(説明)になる傾向がありました。 そして、一問一答式の誘導質問。出してほしい発言(単語)が出ると先に進む授業。いつも答えてくれる常連の生徒に頼った授業。上澄みだけを対象に進めていく授業・・・。自分の力量の無さを痛感しました。明らかに自己都合のよるトップダウンの要素の強い授業でした。

単元で授業を設計する

 言語活動を充実させるためには、単元で授業を設計するということが必要になります。教科書を教えるのではなく、教科書で教えることを理解する。そして、単元全体を通してねらいに迫る授業設計をした中での1時間を考えること。説明するときは、説明し、話合わせるときは話合わせる、思い切った授業デザインに挑戦してみましょう。

様々なアプローチ

 最近では、「私は○○だと思います。理由は○○だからです」のような話型(フレーム)を与えて指導する学校も増えています。思考力との関連で言えば「くらべると・・・」「まとめれば・・・」「・・・に関連して」等。比較・関連・総合などの思考力を意図した話し方の指導というのも重要になります。

 思考ツールを利用した授業も急速に増えています。様々な教科と連携して進めていきましょう。また、少人数によるワークショップ的な取り組みは、訓練が必要です。日頃から、児童生徒に慣れさせていくことも必要になってきます。

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