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【生徒指導・健全育成】第二の誕生(反抗期を乗り越える)

第二の誕生とは?

 人は、二度生まれると言われます。一度目は、母親の胎内から誕生した時です。二度目の誕生は、精神的な自立です。いわゆる思春期といわれる時期にあたります。心身の急速な変化により、接する大人が戸惑うこともあります。時には、少しのことにイライラしたり、一人になりたがったり、本人自身も苦しさを感じることも多いようです。いわゆる反抗期という形になることが多いのです。
 これは、自立した大人になるための大切な時期でもあります。難しい時期だからこそ周囲の大人が、よりよい成長のために、温かく見守りながら、連携・協力しあっていくことが何よりも大切です。

セイフティーネットの重要性(しがらみは多いほどよい)

 こどもを巡る人間関係のネットワークが多いほど、子どもたちは安心して育つこどができます。編み目のようにはりめぐらされたネットワークは、危険や危機から子どもや保護者を守るセイフティーネットの役割を果たします。困った時の救いの手を多くなるのです。学校の中にも、担任以外の関わる先生や大人が多い方がいい。学校外でも保護者以外の関係性を持てる子はそれだけで強みになります。

重要な斜めの関係

 子どもたちにとって、悩みを相談できるような友達は横の関係となります。どちらかというと教師は縦の関係。相談したくても、不都合なことは知られたくない、上から指示や指導をしてくる関係。学校によっては「斜めの関係」を大切にしているところがあります。否定することなく子どもを受け入れ話を聞けるよき理解者となる存在です。例えば、教育相談員さんやスクールカウンセラー(SC)さん、その他の外部人材を積極的に導入している学校では、そうした斜めの関係を築くことの大切さを理解しているのです。養護教諭も、校内において斜めの関係を築ける貴重な存在となります。

難しいけど大切な時期

 第二の誕生を迎える時期は、難しい時期でもあります。内向的になったり、自意識が過剰になったり、反抗的になったり…。こうした難しい時期を、大きく踏む外すことなく成長に結びつけていくためには、大人たちの正しい理解と、暖かな見守り、そして、ネットワークが大切になります。保護者・地域・学校が協力しながら、「健全育成」に力を入れながら、子どもたちの「第二の誕生」を見守っていく必要があります。

 

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