2020-01-01から1年間の記事一覧
新設された「見通しと振り返りの重視」 前回の学習指導要領の改訂にあたり、学力の3要素が示され、子どもたちの学習意欲の向上を重視する方針が示されました。その中で「見通しと立てたり、振り返ったりする学習活動の重視」が、学習指導要領の総則(教育課…
一丁目一番地といわれた「言語活動の充実」 小学校では2011年(平成23年)度、中学校では2012年(平成24年)度から完全実施されてきたこれまでの学習指導要領の中で、「一丁目一番地」(中核的重要項目というような意味)と言われたのが「言語活動の充実」で…
「自尊感情」とは 「自尊感情」とは、心理学用語のSelf Esteem(セルフエスティーム)の日本語訳です。一般的には、「自己肯定感」「自己存在感」の語などと、ほぼ同じ意味合いで用いられているようです。 英語辞書でSelf-esteem を引くと、自尊心、プライド…
非認知能力と学力向上 埼玉県学力・学習状況調査は、児童生徒一人一人の学力の変化(伸び)がわかる調査です。この調査結果からも、「主体的・対話的で深い学び」(いわゆるアクティブ・ラーニング)を充実させることで、学力が向上することが証明されるよう…
今、注目の渋沢栄一(しぶさわえいいち) 来年2021年は埼玉県が誕生して150年を迎えるそうです。県では、150年の歩みを振り返ったり、ロゴマークやキャッチコピーの募集をしたりするなどのプロジェクトが始まっています。その一つとして、「埼玉偉人特集」が…
弱気な子ども かつて検定試験を受けるべきかどうか迷っている子どもがいました。その子は「落ちたら恥ずかしい」と言っていました。 そこで、こんな助言をしました。「挑戦して不合格になっても、挑戦しなくても、合格しないことは一緒。でも、挑戦すれば、…
学校は人生を教え、未来を育てる場所 子どもたちに、たくましく未来を生きていく力を育てていくことが、教育の大切な仕事です。学習を通して学力を向上させていくことも、スポーツを通して体力を付けていくことも、たくましく未来を生きていく力をつけていく…
1 リーダーとは… よく「リーダーを育てる」などと言います。「最近の若者には集団を引っ張れるリーダーがいない」などという嘆きもよく聞きます。組織あるところ、リーダーの存在が不可欠です。 皆さんのイメージするリーダー像はどのようなものでしょうか…
「ありがとう」は魔法のことば バスを降りるときに、運転手さんに「ありがとうございました」と言って降りていく人が増えたように感じます。先日も、仕事帰りのバスで、周囲をはばかることなく騒いでいた小学生グループが、「ありがとうございました!」と言…
いわゆる「もしドラ」と言われて、映画化もされた本です。ドラッカーの『マネジメント』の基本的な考え方を理解することができます。 高校野球の女子マネージャーが、マネジメント理論を駆使して、自らも成長し、周囲とも協力しながらチームを立て直していく…
Q よい授業とはどのような授業? よい授業を進めていくためのポイントは ①何をやろうとしているのか(しているのか) →子どもの実態を踏まえて、「目的・ねらい」明確かどうか。 子どもの実態を正しく把握した上で、ねらい(目標)が明確な授業。 ②どうやっ…
授業中の話し方のツボとは何でしょうか 教師の話が子どもたちに伝わらないのは教師の責任です。朝の教室で、教師が入ってきて「はい、静かに」と言っただけで静かになる場合も、いくら教師が叫んでも静かにならない場合もあります。 同じ言葉を発しているの…
かつて先輩に言われました 「頼まれた事は、試されている事」だと思って頑張って取り組むように。 頼まれた仕事を嫌々やっていたらどうでしょう。その姿を見たらどう思われるでしょうか。どうせ人の仕事だからと「やればいいのだろう」という気持ちで仕事を…
◆『教師崩壊 ~先生の数が足りない、質も危ない~』妹尾昌俊著(PHP新書) 最近、この本を読みました。著者は、文部科学省の中央教育審議会での委員を務めるなど、教育行政への影響力を持っている方です。働き方改革などでも推進役となっており、今後の活躍…
先輩から教えられた言葉です。 「雑用というが、仕事に雑な用などない。小さなことこそ大切な用である」 〇徳川家康にこんな逸話があります。 天下を取った後の家康、小用を済ませ手を洗い、いざ懐紙で手を拭こうとしたところ、風が吹いて懐紙が飛んでしまっ…
そんなことも知らないの?」と言われるより、知らないままでいる方が恥ずかしい。 歳を重ねるごとに、人に聞きづらくなっていく。プライドが邪魔をするからか? 「自分は人より秀でている」という人ほど、謙虚に耳を傾けられなくなっていく。 成長の機会を逃…
最近、笑顔と学力向上に相関関係があると言われています。 アメリカの研究機関では「笑顔で学習したことはよく身につく」と報告しています。 指導力のある多くの優れた先生の授業のほとんどが、子どもにも先生にも笑顔があります。 知的好奇心や知る喜び、学…
『ほんの少しの違い』 『ほんの少しの違い』と題する言葉を教えてもらいました。 できない人は言葉で説得し、できる人は行動で説得する できない人は話したがり、できる人は聞きたがる できない人は結果(お金)を求め、できる人は成長を求める できない人は…
『ザ・プリンシパル』(マイケル・フラン)より 「子どもを一番伸ばしている教師は、教え方が上手く、かつ自分の実践をさらに向上させ、他の教師から学べることはさらに学ぼうとして、同僚たちと共同している教師たち」 若手を大切に伸ばそうとしている学校…
人と接する仕事、中でも人を育てることを仕事にしている教師にとって必読の書と言っても過言ではありません。文庫版も出ています。 最初「カーネギーホール」で有名な鉄鋼王のカーネギーと勘違いしていました。このカーネギーは、人間関係に関する書物を研究…
⑨「荒れ」から学ぶ ・小学校での荒れの多くが、荒れる前の学年・クラスで、強い指導(力による)が行われていることが多いようです。例えば、自分の型にはめるような指導(真面目なおとなしい子がいい子、自分の型にはまらない子は悪い子として排除しようと…
⑤軽い指導で終わらせない ・「生徒指導とは面倒くさくて、手間のかかるもの」という前提で、時間をかけ手間をかけ丁寧に対応することが、遠回りのようで近道になるものです。忙しさの中で、謝らせて終わり、反省させて終わりというような、教師の都合を優先…
①子どもを信じる ・警察は、疑い、罪を罰するところです。学校は警察ではありません。子どもを成長させること、将来自立させることを第一に考える仕事です。北風と太陽ならば、“太陽”を基調とした指導が、子どもを健全に育成する力になります。 ・子どもの話…
教師になるということ あなたはなぜ先生になる道を選んだのですか? 「子どもが好きだから」「親の願い」「得意・好きな面(教科・スポーツ)を生かしたい」…色々な思いがあると思います。 「学校は未来を切り開ける場所」(H28年6月・朝日新聞より) カンボ…
◆学級環境のユニバーサルデザイン化 (1)場の構造化 ・整理整頓をすること。 ・写真を利用して示すなどの工夫。 (2)刺激量の調整 ・授業の効率を上げるには、関係のない余計なものは見えないようにして おく。 例)棚にカーテンを設置する。 教室正面の…
◆授業のユニバーサルデザイン化 「教師は授業で勝負する」と言います。教師の仕事の中でも、一番力を入れてほしいのが授業力を向上させていくことです。授業を改善していくヒントが、ユニバーサルデザイン化の中にあります。参考にしてみてください。 (1)…
1「学力向上」 「学力向上」を重要な学校課題としている学校がほとんどではないでしょうか。しかし、その取り組みが本当に学力を向上させているのかの検証が必要なのではないでしょうか。 教育現場では、方法論が問われることが多く、学力向上のために何を…
『私たち大人が育てているのは、目の前にいる子どもであると同時にその未来を育てている。』 先輩教師の教えです。 一人一人の児童生徒は大切な存在であり、素晴らし力を持っています。そんな未来を担う若者の健全な育成に全力で取り組んでいくことが、私た…
『授業の腕をあげる法則』向山洋一著 教育界では、古典的名著と言っても過言でありません。初任者研修や若手教員の研修会などで紹介されることも多い。 「授業の力量をどう高めるか」などという論文の中には、たとえば次のようなことが書かれていたのです。 …
news.yahoo.co.jp 見落とされがちですが、教育委員会も相当多忙です。人員は増えることなく、仕事は増える一方。教育行政も学校現場も一人一人の良心と頑張りで支えられています。 仕事は前年踏襲で、どうにかこなしていくだけで精一杯。そこへ新たな施策が…